【オークス】逆転の樫女王筆頭ディザイア陣営

[ 2009年5月18日 16:06 ]

 【オークス】ブエナビスタの牝馬クラシック2冠を阻止できる馬は果たしているのか。今年のオークスの興味はこの一点に尽きる。驚異の末脚で桜花賞を勝ったこの馬を超えるのは並大抵なことではない。

 そんな中、野心を抱いているのが桜花賞2着のレッドディザイア陣営。松永幹夫調教師は「ブエナビスタは強い。ただ、こちらも勝つために仕上げてきた。不可能ではない」と意気込んでいる。
 レッドディザイアは億単位で取引されたエリート馬ではない。購入価格1200万円。だが、ここまで3戦の内容は堂々たるものだ。新馬、オープンを追い込んで連勝し、3戦目の桜花賞では直線半ばで抜け出しあわやの場面をつくった。大本命のブエナビスタにかわされたが半馬身、0秒1差の接戦に持ち込んだ。
 約2カ月ぶりの実戦で、惨敗も覚悟したという松永幹調教師を「直線半ばではアップアップしてた。それであそこまで踏ん張るのだからあらためて資質の高さを感じた」とうならせる走りだった。
 父は菊花賞、有馬記念、天皇賞・春などを制した長距離馬のマンハッタンカフェで血統的に間違いなくオークス向き。期待は膨らむ一方だ。
 同調教師は騎手時代に中央G1・6勝。すべて牝馬での勝利だった。東京コースは1991年のオークスでG1初制覇、2005年にはヘヴンリーロマンスで天皇賞・秋を制した思い出の舞台。調教師としてあらためて「牝馬との縁」を深めることができるか。

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2009年5月18日のニュース