“無冠の女王”返上!浅田千亜希/女子王座決定戦

[ 2009年3月7日 06:00 ]

 【女子王座決定戦4日目】3度目の正直だ。7日、ベスト18による準優勝戦が行われる。“無冠の女王”浅田千亜希(36)が得点率2位で予選を突破。準優11Rで、まずは3度目の大会優出に向け1M先取りを目指す。10Rも初の女王を狙う“銀河系”田口節子(28)の逃げが有力。予選トップ通過の横西奏恵(34)は12Rで不動の本命を担う。

 同じ徳島の代表的なレーサーでも、3回の優出をすべて栄冠につなげた横西とは対照的だ。浅田は女子王座過去の優出2回(04、06年)はいずれも2着。届きそうで届かないクイーンの座なのだ。「これまで勝とう勝とうと思って勝てなかった。今は無冠を通すくらいの気持ちです」。今シリーズは開き直って、マイペースを貫いてきた。
 昨年の年間勝率7・60は女子のNo・1。ドリーム1号艇を堂々と押し切る華やかな開幕。その後も順調に予選を勝ち抜き3日目終了時点で得点率トップに立った。4日目5R、2コースまくりが流れ、まくり差した水口にバック先行を許したが、「相手が少しでもレバーを放ったら自分は握って行こうと思っていた」と強ツケマイで2M逆転。「セッティングをがらりと変えて今シリーズ一番の手応えだった。全体にいい」と、出足、伸びに合格点を出した。
 近況はペラが合わないため「特に乗り心地が仕上がらず納得のいくレースができていない」と不安を抱えての参戦だったが、調整の方向性も見えてきた。最終予選の12Rは1M不運な展開もあり3着。得点率トップの座は横西の手に渡った。それでも横西とのマッチレースを実現させるため準優11Rはトップ旋回だけを目指す。

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2009年3月7日のニュース