急上昇ソング!「笑顔のリクエスト」/きさらぎ賞

[ 2009年2月12日 06:00 ]

<きさらぎ賞>坂路で抜群の瞬発力を見せたリクエストソング

 「第49回きさらぎ賞」(15日、京都)の追い切りが栗東、美浦トレセンで行われ、リクエストソングが抜群の瞬発力を披露。3連勝でクラシックに名乗りを上げる勢いだ。

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 西のクラシック候補にふさわしい切れ味だ。リクエストソングが坂路で力強くフットワークを伸ばす。ラスト1F12秒7。鞍上の古川助手が手綱を緩めてGOサインを出すと、併走相手のフォーティファイド(4歳1600万)をたちまち2馬身置き去りにした。同助手が満足そうな顔で引き揚げてくる。「上々だったと思いますよ。反応が良かったので、最後は馬の勢いに任せて追いました。思った通り素軽くなっています」
 1週前追い切りの動きに比べ、格段にスピード感が増していた。先週4日の坂路時計は4F54秒2、ラスト1Fは13秒9も掛かった。馬場コンディションが悪かったとはいえ、平凡な内容だった。これには理由がある。「中間は馬体のボリュームをアップさせる意図もあって、あえて余裕を持たせた調整。そのため先週の時点ではまだ太かった。でも、今は太め感なく見えます」
 すべては計算ずくの仕上げだ。2連勝を飾った前走・福寿草特別から中5週と十分な間隔を取ったのも、先を見据えてのこと。来るべきクラシックを乗り切る力を付けるために一度体を大きくし、さらに鍛えていくプランを立てたのだ。中間は太め解消を兼ねてCWコースでも長めに乗り込むなど調教量を増やしてきた。この日の動きは、まさにスケールアップの証だ。
 同じ石坂厩舎のオーシャンエイプスは一昨年のきさらぎ賞で1番人気に支持されながら4着。古川助手は「あの時は凄い期待感があった。ただ、今年は信頼感がある。そんなに崩れることはないんじゃないかな。あとは力関係だけ」。ここまで3戦2勝、2着1回と堅実さを見せてきた。中間はもうワンランク上を求めての調整。今の力を強敵相手に問う。

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2009年2月12日のニュース