鞍上興奮!凄い!凄いぞスカーレット/フェブラリーS

[ 2009年2月12日 06:00 ]

<フェブラリーS>ダイワスカーレットは迫力満点の動きを披露した

 次週のG1「第26回フェブラリーS」(22日、東京)の1週前追い切りでは、昨年の有馬記念を制したダイワスカーレットが迫力満点の動き。初ダートという関門を突破してドバイを目指す。

 国内最強をアピールする脚だった。ダイワスカーレットは鮫島(レースは安藤勝)を背にCWコースへ。いっぱいに追われるモンテクリスエス(ダイヤモンドS出走)を子供扱いするように、馬なりのまま4馬身突き放した。時計は6F81秒6~12秒0。松田国師は「先週のDWコースで凄い時計(6F81秒0)を出しているし、けさも馬場が悪い時間帯で破格の時計ですよ」と満面に笑みを浮かべる。
 昨年の有馬記念優勝後は放牧を挟まずに厩舎で調整してきた。ダート初参戦、その先にはドバイWC(3月28日、ナドアルシバ・ダート2000メートル)を見据えて、松田国師は「もっと強くなれるよう、細心の注意を払ってやってきました。併せたモンテクリスエスも動く馬だし、その外を回って追いかけるのは牝馬にとって相当きつい調教」と手加減せずに鍛え抜いている。
 乗り味を確かめた鮫島が興奮気味に感触を伝えた。「僕がまたがったのは去年の春以来。歩いているときから力強くて、馬力が凄い。馬なりでぶっちぎりましたからね。もし追っていたら重心が沈んで、もっと伸びていたと思います」
 臨戦態勢は1週前の段階でほぼ整った。あとは芝の超一流馬がダートで通用するかが焦点。松田国師は「東京ダートのマイルはスタートしてから(約100メートルが)芝だし、そこでスムーズにスピードに乗っていける」と手応えをつかめばこその砂のG1参戦だ。ジャンル不問の強さを示して世界雄飛が陣営の青写真だ。

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2009年2月12日のニュース