西から裏話 「シェンクで祝杯」実現を

[ 2008年11月19日 06:00 ]

 【東西ドキュメント 栗東18日】競馬記者をやっていると「光陰矢のごとし」を実感する。河内厩舎で瀬戸口助手と話した鈴木は「先日、新馬勝ちしたマルカシェンクはいい仕事をしますよ」と聞かされてから、もう3年以上が過ぎたことに驚いた。

 5歳秋。競走馬として最も充実する時を迎えた。馬を磨く腕に力がこもる。「マイルCSは1年間の最大目標。究極の仕上げで挑みますよ。G1はしっかり調教しなければ勝てない。ビシッといきます」。度重なる骨折に腸捻転、開腹手術と、道は平たんではなかった。だが、瀬戸口助手が泣き言を口にしたことはない。「きっと復活して、いい競馬をしてくれます」。前向きな気持ちが馬にも伝わったのだろう。
 「G1を勝ったら夜の街に繰り出しましょう。ごちそうします」。3年前の約束は今も有効なのだろうか。割り勘でいい、ぜひ祝杯を挙げたいと鈴木は願っている。

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2008年11月19日のニュース