注目！２人の１万勝騎手と武豊がコラボ

　【合田直弘の海外ターフ事情】今週土曜（９日）に英国のアスコット競馬場で行われる「シャーガーＣ」で、今年初めに相次いで通算１万勝の大記録を達成した２人の騎手による初競演が実現する。

　「英国」「アイルランド」「英、アイルランド以外の欧州」「その他の国」の４チームを代表する３人ずつの騎手が、開催される６レースのうちそれぞれ５レースに騎乗。ポイントシステム（１着１５点、２着１０点、３着７点、４着５点、５着３点）でチーム優勝と個人優勝を決めるシャーガーＣ。今年１月９日にアルゼンチンのサンイシドロ競馬場で史上初の通算１万勝を達成したホルヘ・リカルド騎手と、２月１日にアメリカのゴールデンゲート競馬場で１万勝に到達したラッセル・ベイズ騎手が、７日に行われる記者会見で公の場としては初めてとなるツーショットを披露。イベント当日はいずれも「その他の国チーム」のメンバーとなって腕を競うのである。
　そして「その他の国チーム」のキャプテンを務めるのが、われらが日本のスーパースター武豊騎手なのだ。昨年のこのイベントで勝ち星を挙げている武騎手には、ともにアスコット初騎乗となる２人の１万勝騎手に、コース攻略法を伝授する使命が託されている。世界の名手と日本の天才がどんなコンビネーションを見せるかに、ぜひご注目いただきたい。（競馬評論家）