【藤あや子 我が道23】歌より料理の方が才能あり!?得意料理は“茶わん”蒸し

[ 2025年12月24日 07:00 ]

ギャラリーの厨房でコロッケ作り
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 もともと食堂の娘です。小さい時からグルメでした。小学生の時に「ピザ」というものをどうしても食べたくなりました。時代的にも、場所的にも簡単に入手できません。だったら自分で作るしかない。パンの上にハムやウインナー、溶けるチーズなどを乗せて大きなオーブンで焼いて食べました。その「ピザトースト」がとてもおいしかったことが、私の料理の成功体験として残りました。

 自宅には調理道具も材料もあり、日曜日は私が好きなものを作って良いと、母から許されていました。フレンチトーストやハンバーグなど、母に手伝ってもらいながら作ったことを思い出します。両親が食通だったので、店が休みの日曜日には、たまに家族で秋田市や盛岡市まで遠征して外食するような環境でした。

 おいしいものへの関心は高く、どうすればおいしくなるのか?の探究心もかなり強いです。料理をしていても、オリジナルからアレンジすることが得意です。ですから、極端な話、レパートリーは無限にあります。この食材にこれを合わせれば、こんな味になるんじゃないだろうか?と考えることが好きで、うまくいくと「私って天才?」と思います。もしかすると、私は歌より料理の方の才能があるのではないかと思うほどです。

 基本的に母から習った料理がベースになっています。天ぷらやとんかつなどの揚げ物は得意。中でも母から引き継いだ得意料理は茶わん蒸しです。名前は茶わんですが、ウチは大きな丼で作ります。具材は何もない、スープかプリンみたいな感じ。秋田の比内地鶏からダシを取ったスープをベースに卵を加え、沸騰させないように弱火でコトコト蒸すのが秘けつです。具は卵だけですが、体と心に優しいです。坂本冬美さんもこれが大好きで、彼女にも作り方を伝承しています。

 どちらかというと、ごはんのおかず系の料理が得意で、お菓子やパン作りとかは苦手です。ケーキやクッキーなどのお菓子作りは、もっぱら17歳の孫娘が担当しています。彼女の細かい作業を見ていると尊敬します。いつも「凄いね」と褒めています。

 毎朝、その孫にお弁当を作ってあげることが日課です。気に入ったものができるとブログなどに上げています。それが話題になったりすると、素直にうれしいものです。お弁当もそうですが、実は手が込んでいない素朴なものが一番おいしい気がします。たとえば今ならば、新米で作ったおにぎりとか。秋田では秋サケのことを「ぼだっこ」と呼ぶのですが、その「ぼだっこ」や筋子が入ったおにぎりを食べたくなります。

 いろいろおいしいものを食べる機会を得ましたが、やはり子供の頃から慣れ親しんだ味が脳に植えつけられるものなのでしょう。お米は当然のこと、味噌やしょう油まで食材のほとんどを秋田から取り寄せています。故郷とは、味覚で今もつながっています。

 ◇藤 あや子(ふじ・あやこ)1961年(昭36)5月10日生まれ、秋田県角館町(現・仙北市)出身の64歳。民謡歌手として活動後、87年に村勢真奈美の芸名で「ふたり川」でデビュー。89年、藤あや子に芸名を変え「おんな」で再デビュー。92年「こころ酒」で日本有線大賞を受賞、第43回NHK紅白歌合戦に初出場、21回出場している。新曲「想い出づくり」など「小野彩(このさい)」のペンネームで作詞・作曲も行う。

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