歌手・橋幸夫さんの最期 妻が回顧「亡くなる時まで歌を歌って…」「歌って凄いなと」

[ 2025年12月16日 22:06 ]

橋幸夫さん

 9月に肺炎のため死去した歌手・橋幸夫さんの妻・真由美さんが、16日放送のフジテレビ系「星になったスターたち」(後7・00)にVTR出演し、橋さんの晩年を語った。

 橋さんは5月にアルツハイマー型認知症を公表。入院中に肺炎を併発し、9月4日死去。82歳だった。

 最後まで連れ添ったのが、橋さんの妻・真由美さんだった。看護師や認知症に特化した仕事をしており、橋さんが母親の認知症の介護をする中で知り合ったという。

 橋さんの様子にはっきり異変を感じたのは、昨年の夏だという。本番前に楽屋へ行くと、橋さんはコントのメークのように、おでこにしわを書いていたという。「認知症の仕事をしていたので、そうなのかなと。2年まであるかな…1年前、薄々というのはありましたけど」。その後も、歯磨き粉を頭に塗るなど、通常では考えられない行動を起こすことがあったという。

 また、ステージ上で同じことを繰り返し話すことがあり、真由美さんは所属する夢グループの石田重広社長とも相談。「社長ともしかしてと話をして、調べてみようかという話になった」と明かした。橋さんには休養を勧めたものの、「お前を食べさせなきゃいけない。何より、俺の歌を待っているお客さんがいるだろ?」と、歌い続けることを主張したという。

 橋さんは今年5月にアルツハイマー型認知症を公表。周囲はサポートを得て音楽活動を続けた。しかし、今年6月に滋賀県でのステージ後の移動中にトラブルが。脳に酸素が届かなくなる脳虚血発作を起こし、緊急入院した。

 入院直後は、息子から贈られたスマートスピーカーで、自分の曲をリクエストして歌っていたという。しかし、徐々に会話もできなくなっていった。真由美さんは「だんだん言えなくなっちゃうから、私が言って。毎日かけて」と明かした。

 最後に会話したのは、7月1日だという。橋さんからは、「まみ、ごめん」の一言。真由美さんは「“まみ、ごめん”の言葉の中に含まれているのは、本人なりにもうこれ以上難しいと思ったんだと思うんですよね。私のことを最後まで心配してくれて」と推察した。

 亡くなるまでの1カ月は、言葉はおろか、呼吸もできないようになっていったという。真由美さんは橋さんの最期の瞬間も開かした。「『人生はまだ語れない』という曲があって。歌えないんだけど、一生懸命、口をパクパクさせて、歌って。最後、その歌が終わったと同時に亡くなっていくような形で。最後、亡くなる時まで歌を歌って亡くなって」。生涯いち歌手を貫いた橋さんに、真由美さんは「歌って凄いなというのは感じますね」としみじみ。「本当に感謝しかない。もっと一緒にいたかったし、もっといろんなことを話したかった」と別れを惜しんだ。

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