「ここにいていいのか」葛藤に揺れながら──Palette Parade白川千尋 「atelier」と向き合った先の変化 “苦しかった”から“届けたい”へ

[ 2025年12月2日 11:00 ]

【画像・写真1枚目】「ここにいていいのか」葛藤に揺れながら──Palette Parade白川千尋 「atelier」と向き合った先の変化 “苦しかった”から“届けたい”へ(撮影・葵 うた)
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 7人組女性アイドルグループ「Palette Parade(パレットパレード)」(通称パレパレ)の白川千尋が新曲「atelier」のリリースを受け、スポニチ東京本社でソロインタビューに応じた。温かさや優しさをコンセプトに掲げるグループの最新作は、聴き手の心にそっと寄り添いながらも、同時に“自分自身の存在”に深く問いかけてくる一曲だ。誰かの居場所になりたいと願うその歌を、果たして自分が歌っていいのか──揺れ動いた気持ちと、その先に見つけた覚悟を語ってくれた。(「推し面」取材班)

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 「率直に言うと、最初は受け入れられなかったです」。タイトルからは想像できないほどの内省的な歌詞が広がるこの曲に最初は戸惑ったという。「♪ここが君の居場所さ」と歌いかける言葉に感動しながらも、自分の胸には「本当に自分がこのグループにいていいのか」という迷いが先に立った。楽曲を通して誰かを勇気づける立場になった今、改めて“自分の居場所”を見つめ直す時間が訪れた。

 パレパレの楽曲はファンとともに歩む温かさを軸にしている。「一緒に手を取って進んでいこう」「たまには強引に背中を押す」──そんなメッセージを持つ楽曲が多い中で、「atelier」もまた「ファンのみなさんの居場所になりたい」という思いを宿している。だからこそ「今のパレパレだから歌える歌詞だ」と理解してはいたが「私は本当にここにいていいのか」という思いも。自問自答を繰り返す日々。楽曲と向き合うことが「最初は苦しかった」と打ち明ける。

 それでも、歌う中で変わったことがある。次第に曲を通してファンと気持ちを共有できることが希望になった。「自分自身が深いところで葛藤しているからこそ、同じように一歩を踏み出せない人に届く曲にできたら」。

 特に印象に残っているのは自身が担当する2Bパートのフレーズだ。♪ああもう 絶対 後で寂しくなるの知ってる それでも僕は逃げてばかりだ――。後ろめたさや自信のなさを抱えながら、それでも前に進もうとする気持ちを描いた一節に自分の思いが重なった。「まだ受け入れられてないのに、なんか前向いちゃってると思って」。最初は“刺さる”よりも“苦しい”が勝っていたが、最後のサビで「君の居場所さ」と歌える自分に出会った時、この曲の持つストーリーの意味が胸に染みた。

 ステージでも、その心の動きが表れている。初披露では視線を落とし、観客の顔を見ることができなかったという。しかし今はしっかりと前を向き、視線でも思いを届けようと心がけている。「雰囲気と表情で感情を見せていくしかない曲だからこそ、目を開けて、ちゃんと目の前の人に届けようって」。パフォーマンスとしての完成度だけでなく、心のあり方も成長している。

 「最近、ちょっとだけ前を向けています」。時間の経過とともに、自分なりにこの曲を“消化”しつつあるという。日によって違う表情を見せるのも「atelier」が持つ魅力の一部。与えられたパート、与えられた役割、そのすべてで「存在意義を届けたい」。“この場所が、自分にとっても、誰かにとってもちゃんと居場所であるように”。その願いが静かに、でも確かに前へと進ませている。

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