山田洋次監督 東京国際映画祭から特別功労賞 倍賞千恵子、木村拓哉が祝福

[ 2025年10月29日 14:09 ]

第38回東京国際映画祭で特別功労賞を贈られた山田洋次監督(中央)とハグを交わす木村拓哉(右)、祝福する倍賞千恵子(撮影・糸賀日向子)
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 山田洋次監督(94)が29日、第38回東京国際映画祭でセンターピース上映された最新映画「TOKYOタクシー」(11月21日公開)の舞台あいさつに登壇した。

 映画祭から、長年の国内外を含めた映画界への貢献がめざましい人へ贈られる「特別功労賞」を贈られ、「長生きしたから、たくさん映画を撮ってきてしまった。そのことで今日褒められて賞をいただけたんだと戸惑いながらも思っております」とあいさつした。

 松竹に1954年に入社。「その昔映画界に入った頃、その頃の日本映画は充実していた。まさしく日本映画の黄金時代だと思います。まだテレビもそれほど普及していなかったし、アジア諸国、韓国や中国も映画らしい映画を作っていない時代でした。だから映画には大勢の観客がたくさん集まった。映画は娯楽の王座と言って良かった。その頃の映画界は今思うと、豊かだったと思います」と回顧した。

 現在の映画界について「その時代から比べると今は厳しい時代で、今の映画人はとても苦労しながら映画を撮っている。時々かわいそうと思うことすらあります」。その状況のなかで開催されている映画祭について「そういう時代であるからこそこういう映画祭が催されて、映画とはなんて素晴らしいんだろうともう一回日本、世界中の人と一緒に考える、鑑賞する、映画を称える催しがあることを感謝しています。この映画祭が来年再来年と大きい実りを日本の映画界に与え続けてくれるだろうことを心から期待してやみません」と思いを語った。

 女優の倍賞千恵子(84)と俳優の木村拓哉(52)は花束を手渡し、木村とは熱いハグを交わした。倍賞は「山田さんの熱い思いがひしひしと伝わってきました。そういう下で今回の仕事ができたことを本当にうれしく思っています。これからも美味しいものをたくさん食べて、いつも“はい行くよ、行くよ本番行くよ、本番行くからね”となかなか行かない本番なんですけど、仕事場でまたお会いできることを楽しみにしております。今後ともどうぞお体に気をつけてもっともっと映画を撮ってください」と祝福した。

 「TOKYO…」は仏映画「パリタクシー」が原作。東京を舞台にタクシー運転手(木村)が高齢者施設まで女性(倍賞)を乗せ、“旅路”で2人が心を通わせていくヒューマンドラマを描く。「映画の準備を始めたのは去年の秋口でした。1年経って完成して、きょうこういう風にお披露目の場を得ることができ、感無量です」と語った。

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