DuelJewelは“5人だけ”になって進化した――祐弥、純化された「音を楽しむ」という衝動

[ 2025年10月13日 17:00 ]

【画像・写真3枚目】自分が描く“好き”を深める―― DuelJewel祐弥が手がけた「Eclipse」2曲の原点と深化の物語
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 5人組ロックバンド「DuelJewelデュエルジュエル)」のギター・祐弥が、スポニチ東京本社でソロインタビューに応じた。結成28年を迎えたバンドは、解散や苦境を越えてなお挑戦を続けている。「5人だけ」になったからこそ見えた進化、そしてAI時代におけるライブの価値について語った。(ヴィジュアル系特集取材班)

【祐弥連載②】音を楽しむことさえ怖くなった時

 長い年月を共に歩んできたDuelJewel。固定メンバーで20年以上活動を続けてこられた理由を尋ねると、祐弥は少し考えたあと、静かに語り出した。

 「僕らはいろんな事務所を渡り歩いて、最終的に独立を選びました。事務所に守られるんじゃなく、“5人だけ”でやるしかなくなった時に、むしろ一番力を発揮できたんです」

 独立によって活動の幅は一時的に狭まったが、代わりに得たものがあった。音楽以外で振り回されることがなくなり、純粋に「音を楽しみたい」という衝動だけが残った。

 「それぞれが持っているこだわりや意見を、(ドラムの)ばるちゃんがうまく受け止めて、バンドの形にしてくれる。全員が音楽に尽力しているからこそ、続けてこられたんだと思います」

 そして今、音楽を取り巻く環境はかつてない速度で変化している。生成AIが曲を作り出す時代。祐弥はその進化を否定せず、冷静に受け止めている。

 「AIが作った曲って、もうすぐ人間と区別がつかなくなると思う。でも大事なのは、誰がやるか。そのブランディングを目の前で示せるのは、ライブしかないんです」

 ライブには、ミスもあれば湿度や熱量といった“その日限りの空気”もある。それこそが、人間が音を鳴らす意味だという。「AIの技術は本当にすごい。でも、お客さんにとって“目の前で音が生まれる瞬間”は、僕らにしか作れない」

 変化の激しい時代の中、最新アルバム「Eclipse」を引っさげ、9月20日から全国ツアーを敢行中だ。祐弥の表情は、終始晴れやかだった。「フルアルバムのツアーって、例えば20曲演奏するとしたら、半分はお客さんにとって初めて聴く曲。だから浸透するまでに時間がかかるんです」

 その手応えを、祐弥はゴルフに例える。「最近ゴルフを始めたんですけど、最初は“変わった打ち方でも飛ばせる人”に憧れてたんですよ。野球で言えば、超アンダースローのピッチャーみたいな。でも実際やってみたら、我流では全然飛ばない(笑)。結局、基本のフォームをしっかり作らないと結果は出ないんです」

 ツアーもまさに同じだという。

 「ライブも、“この曲にはこういう動きが合う”っていう基本の形ができてくると、一体感が生まれる。そこから少しずつ自分たちらしさを足していける。これまでは中盤でようやく形になって、残り半分で成長していく流れが多かった。でも今回は2本目でもうかなり完成されていました」

 序盤から確かな手応えを感じている今、ツアーが進むごとにさらに進化できるという確信がある。「ファイナル(12月14日・渋谷SHIBUYA STREAM HALL)は、これまでにない躍動感と熱量を感じてもらえるライブになると思います」

 最後に祐弥は、少し照れ笑いを浮かべながらファンに向けてこう語った。

 「今回のツアーは、バンドもファンも一緒に成長していけると思います。楽曲もノりやすいし、ファンの皆さんも経験値が高い。初めて来る方も、ぜひ真似して恐れず声を出してほしい。みんなの力を貸してくれたら、きっと最高のライブになります」

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