脚本家のジェームス三木さん死去 91歳 大河「独眼竜政宗」や朝ドラ「澪つくし」などヒット作手掛ける

[ 2025年6月19日 00:40 ]

ジェームス三木さん(2008年撮影)
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 NHK連続テレビ小説「澪つくし」や大河ドラマ「独眼竜政宗」などを手がけた脚本家のジェームス三木(じぇーむす・みき、本名山下清泉=やました・きよもと)さんが、14日に肺炎のため都内の病院で死去した。91歳。旧満州(中国北東部)出身。多くのヒット作を送り出した一方、女性好きを公言。妻の暴露本で女性遍歴を明かされる一大スキャンダルもあった。

 小学生の時に大阪府に引き揚げ、高校時代に俳優座養成所の試験に合格して上京。だが、仲代達矢(92)や田中邦衛さんらがいた養成所で存在感を発揮できず、2年で辞めて歌手の道へ。1955年にテイチクレコードの新人コンクールに合格し専属歌手となった。フランク永井さんのライバルとして「ジェームス三木」を名乗ってデビューしたが、鳴かず飛ばず。ナイトクラブで歌いながら食いつなぐ日々だった。

 転機は67年、シナリオコンクールで入選。脚本家に転身し、野村芳太郎監督に師事した。69年に映画「夕月」、TBSドラマ「七人の刑事」でデビューした。

 代表作は85年のNHK朝ドラ「澪つくし」。千葉県銚子市を舞台にした和製ロミオとジュリエットとも言うべき純愛作品は、ヒロインを演じた沢口靖子(60)の出世作として大ヒット。80年代の朝ドラでは「おしん」に次ぐ最高視聴率55・3%を記録した。また、渡辺謙(65)が伊達政宗を演じた87年の大河ドラマ「独眼竜政宗」は、大河ドラマ歴代1位の平均視聴率39・7%を叩き出した。大河はほかにも95年の「徳川将軍 吉宗」(主演西田敏行さん)、2000年の「葵 徳川三代」(主演津川雅彦さん、西田敏行さん、尾上辰之助)を手がけた。映画や演劇の脚本も書き、89年には「善人の条件」で映画初監督。また、TBS「クイズダービー」に解答者で出演した。

 一方で、私生活でお茶の間をにぎわせた。60年に結婚した前夫人が、92年に暴露本の「仮面夫婦」を上梓(じょうし)。170人以上にも及ぶ女性と関係を持ったことを暴露され、激しいバッシングに遭った。93年に前夫人と出版社を名誉毀損(きそん)で提訴し、同時に離婚調停入り。名誉毀損訴訟は94年に和解したが、離婚が成立したのは2000年だった。後に再婚していたが、晩年にも「当時は本当にどん底だった」と振り返っていた。長男は俳優の山下規介(63)。

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