名人戦第4局 渡辺名人の力戦誘導に応じる藤井王将 名人タイか、最年少7冠へ挑戦者王手か

[ 2023年5月22日 05:30 ]

名人戦第4局に臨む渡辺明名人(右)と藤井聡太王将(日本将棋連盟提供)
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 渡辺明名人(39)が挑戦者に藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋王、棋聖を含む6冠=を迎える第81期名人戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)7番勝負第4局は21日、福岡県飯塚市の麻生大浦荘で1日目が始まり、戦型は雁木(がんぎ)に進んだ。午後6時半の封じ手までに38手進み、持ち時間9時間のうち先手藤井が4時間56分、渡辺が3時間11分消費した。

 第1局から一貫する相居飛車の力戦型シリーズ。20日の前夜祭。立会人で対藤井戦3勝1敗の藤井キラー、深浦康市九段(51)は「渡辺名人が注文をつけて、定跡のない力戦型になっている。(今回もその流れを)踏襲して力勝負になる」と予想した。渡辺の4勝18敗という対戦成績が示すように、角換わりや相掛かりの最新型では分が悪いが、序盤から前例を離れた読み比べに活路を求め、藤井も応じている。

 昼食休憩明け、27手目の局面は1月の本社主催・第72期ALSOK杯王将戦7番勝負第3局と似た進行。先手藤井が勝利した将棋を、渡辺が後手で敗れた羽生善治九段側を持って対案をぶつけたのだろうか。戦況は渡辺の飛車角桂香が藤井陣を襲い、火の手が上がっている。

 7番勝負はここまで藤井の2勝1敗。藤井が勝てば最年少名人と7冠へ王手、渡辺が勝てばタイとなる。


 ○…午前のおやつは藤井が宮崎県産マンゴーを使った「マンゴープリン」、渡辺が「熊本県産和栗を使用したモンブラン」、両者とも飲み物にはアイスコーヒーを注文した。午後は藤井が八女(やめ)抹茶を使った「抹茶のガトーショコラ」とアイスティー、渡辺は「きれいな珈琲(コーヒー)ティラミス」とアイスコーヒーだった。昼食は藤井がざるそば、天ぷらなどが添えられた「かしわめし御膳」、渡辺はわさび抜きの「にぎり寿司膳」だった。

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