藤井竜王、初防衛へ王手の第5局開幕 40手目まで同じ進行で昼休前に1時間超の長考

[ 2022年11月25日 12:50 ]

広瀬章人八段との竜王戦第5局に臨んだ藤井聡太竜王(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太竜王(20)=王将、王位、叡王、棋聖含めて5冠=が挑戦者に広瀬章人八段(35)を迎える第35期竜王戦7番勝負第5局は25日午前9時、福岡県福津市の宮地嶽神社貴賓室で1日目が始まり、広瀬の先手で戦型は相掛かりへ進んだ。ここまでの対戦成績は藤井の3勝1敗。第5局を藤井が制すれば初防衛となる。

 初手から広瀬、藤井がともに2手ずつ飛先の歩を突き合った5手目、広瀬が角頭の歩を守る金上がりを見せた。相掛かりは広瀬が中盤まで優勢を保った第3局以来。30手目、藤井が6筋の歩を突いて一度は離れたが、32手目で再合流し、40手目まで同一局面になった。

 そして41手目、第3局では角交換へ踏み込んだ広瀬が、今回は4筋の歩を突き越して高い陣形を築き、手を変えた。

 第1局で先勝しながらその後3連敗で第5局を迎えた広瀬が、敗れた第3局と同じ戦型を選択し、自ら手を変えた。何らかの研究手があることは明らかで、その後47手目で突き越した4筋の歩をさらに進めて藤井陣の歩にぶつけた。この踏み込みに藤井が1時間を超える長考に入り、そのまま昼食休憩になった。

 午前10時のおやつは両者鯛もなかで藤井のドリンクが福津あまおうのいちごみるくで広瀬は宮地獄神社エール。昼食は藤井が博多和牛ハンバーグと福津野菜のグリルランチで、広瀬は光の道の豪華海鮮丼。午後1時半から対局再開される。

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2022年11月25日のニュース