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野村昭子さん死去 95歳 「渡る世間は鬼ばかり」「家政婦は見た!」などで愛された名脇役

[ 2022年7月3日 05:00 ]

野村昭子さん
Photo By スポニチ

 TBS「渡る世間は鬼ばかり」、テレビ朝日「家政婦は見た!」などのドラマや、黒澤明監督の「赤ひげ」など多くの作品で活躍した女優の野村昭子(のむら・あきこ、本名増見昭子=ますみ・あきこ)さんが死去したことが2日、分かった。95歳。東京都出身。1日夜に都内の自宅マンションで亡くなっているところを親族に発見された。死因は不明。事件性はなく、自然死とみられる。

 庶民的な味わいでお茶の間に愛された名脇役の野村さん。過去に乳がんと胃がんを患ったが、95歳になっても元気で、自宅近所のコンビニと寿司店を訪れるのが日課だった。スポニチ本紙の取材では、4日ほど前から姿を見かけなかったため、近隣住民が不審に思って関係者に知らせた。親族が1日夜、野村さんが自宅の寝室で倒れているのを発見。その後、死亡が確認された。演出家の増見利清さんと01年に死別して以来、1人暮らしだった。

 東京薬学専門学校(現・東京薬科大学)卒で、薬剤師の免許を持つ異色の女優だった。東大医学部付属病院に勤務していたが、演劇に魅了されて1949年に俳優座養成所に第1期生として入所。卒業後に俳優座に入団し、木下順二氏作「赤い陣羽織」で初舞台を踏んだ。黒澤監督の「赤ひげ」(65年)では小石川養生所の下働きのおふくを生き生きと演じて印象を残した。

 「家政婦は見た!」では市原悦子さんが所属する大沢家政婦紹介所の所長役。「渡鬼」では山岡久乃さんが演じた岡倉節子の親友で、小料理屋「おかくら」を手伝う青山タキ役。TBS「税務調査官・窓際太郎の事件簿」では小林稔侍(81)演じる太郎の母親を長く演じ、作品に欠かせない存在だった。ウルトラシリーズの第1作「ウルトラQ」にも出演。怪獣「カネゴン」に変異してしまう金男の母親を演じていた。

 芸能界の後輩たちから愛され、「渡鬼」で共演した泉ピン子(74)からは「野村ママ」と呼ばれて慕われた。

 ◇野村 昭子(のむら・あきこ、本名増見昭子=ますみ・あきこ)1927年(昭2)1月2日生まれ、東京都出身。東京薬学専門学校(現・東京薬科大学)を卒業し、薬剤師の資格を取得。劇団「俳優座」の1期生。代表作はドラマ「白い巨塔」「渡る世間は鬼ばかり」「家政婦は見た!」や、映画「赤ひげ」「あゝ野麦峠」「あ・うん」など。

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