尾木ママ　上島竜兵さんの急死、連鎖に懸念示し「生き抜こうということを呼び掛けたいと思います」

亡くなったお笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さん（2019年3月撮影）
Photo By スポニチ

　お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵（うえしま・りゅうへい）さんが死去したことが11日、分かった。61歳。兵庫県出身。きょう未明、自宅で亡くなっているのを家族が発見したという。

　1961年（昭和36年）生まれ。高校卒業後、俳優を目指して上京。養成所時代に同期だった寺門ジモンに誘われて、「コント赤信号」の渡辺正行のもとを訪ねたのがきっかけで、お笑いの世界に進んだ。85年、「ダチョウ倶楽部」を結成。90年代に「ヤー!」「聞いてないよォ」（93年流行語大賞大衆部門・銀賞）「ムッシュムラムラ」などのギャグで、人気お笑いトリオとなった。「キス芸」や「キレ芸」、「絶対に押すなよ!」と言いながら熱湯風呂に入るなどして人気を博し、「くるりんぱ!」と言いながら帽子を1回転させて被り直して終わるスタイルは子供たちにも受けた。

　“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏は同日、フジテレビの情報番組「めざまし8（エイト）」（月～金曜前8・00）に出演。MCの谷原章介に「年齢的なものもあるかも知れませんけれども、60代というと悩みを抱える年頃でもあるんでしょうか？年頃と言うと失礼ですけれども」と聞かれると、尾木氏は「今回のこのコロナ下での不幸なことというのは、この前に渡辺裕之さんのこともありましたし今、実は子供たちや大学生でもものすごく増えてしまっているんです」と言い、「特に連鎖っていうのが怖くて、連鎖が始まったらどうしようかと。特にゴールデンウイーク明けのこの時期っていうのは子供たちや大学生はすごくプレッシャーがかかりますので、そこのところを心配していて、例えば韓国なんかでは自殺って言葉も使わないんですね。極端な選択という表現で和らげておられる。WHOなんかも死因について言わないとか、場所の特定をしないとかガイドラインが決まっているんですね」と話した。

　そして、「わが国でも報道の時の基準がありますけれども、そこのところ、今の時期、ゴールデンウイーク明けだから僕はすごい心配してて、連鎖を防ぐってところで、すごく気を遣いたいなと思っています。特に若者とか子供たちに“楽になれることではないよ”っていうのをしっかりと伝えて、生き抜こうということを呼び掛けたいと思いますね」と自身の思いを話した。

◆いのちの電話
【相談窓口】
「日本いのちの電話」
ナビダイヤル　0570(783)556
午前10時～午後10時
フリーダイヤル　0120(783)556
毎日：午後4時～同9時
毎月10日：午前8時～翌日午前8時