知床観光船 社長逮捕の可能性は?住田弁護士が見解「時間はかかります。もどかしいですけども」

[ 2022年5月4日 18:49 ]

 元東京地検検事で弁護士の住田裕子氏が4日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)に生出演し、北海道・知床半島沖で起きた観光船の沈没事故で運航会社の社長の法的責任に言及した。

 乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU 1(カズワン)」は、カシュニの滝から1キロ沖、120メートルの海底で発見された。これまでに14人の死亡を確認したが、いまだ12人の行方が分かっていない。運航する「知床遊覧船」の桂田精一社長は、先月行った会見の前日、知人との電話の中で「逮捕はないですね。弁護士さんにそのへんの話はみんな相談してますので、逮捕はしづらいねって話です」と話したことが分かっている。

 キャスターのフリーアナウンサー加藤綾子から「社長は逮捕されないと言っていますが、どうなっていくんでしょうか?」と問われた住田氏は、「逮捕というのはある程度、容疑が固まって、逃亡の恐れがあったり、証拠隠滅の恐れがある場合なんです」と前置き。「まだ現在、捜索中、いろんなことをですね。容疑を固めている最中ですので、まだまだ時間がかかるとしたら、逮捕、拘留には期限がありますから、それまでの逮捕は現時点ではないかなという感じはします」と見解を語った。

 加藤アナから「逃げる恐れはないということですか?」と尋ねられると、住田氏は「今、現時点ではね。会見もしていますからね」と説明。「船長さんは今、供述が取れない段階ですけど、船長としてではなく、社長としての管理責任がありますから、いろんな基準違反とか出航を予定する権限がありましたから、そこに過失があったのではないかということで、十分な捜査が尽くされて…。時間はかかります。もどかしいですけども、やっていただきたいと思います」と話した。

続きを表示

2022年5月4日のニュース