大鶴義丹 父は唐十郎氏、母は昨年死去した李麗仙さん 自宅と稽古場が一緒だった子供時代「料理は自分で」

[ 2022年4月25日 16:31 ]

大鶴義丹
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 俳優の大鶴義丹(54)が25日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。演劇人の両親に育てられた少年時代を振り返った。

 大鶴は劇作家の唐十郎氏と、昨年6月に肺炎のため79歳で死去した母で女優の李麗仙(り・れいせん)さんの間に生まれた。李さんは60年代から唐氏らと劇団「状況劇場」で活動し、個性的な演技で「アングラの女王」と評された。

 司会の黒柳徹子から「昔は自宅と稽古場が一緒だったって、嫌がおうにもお父さまとお母さまが稽古してるのが見られたんですって」と振られると、大鶴は「そう。僕が幼少から中学生ぐらいまでは家と稽古場が隣り合わせだったんで、まあうるさい。アングラ劇団が、壁一枚挟んである子供の生活環境って、ある種、最悪ですよ」と苦笑した。

 番組ではかつて李さんが番組で大鶴について語っているVTRを公開。李さんが大鶴のために稽古場と家を一緒にし、大鶴が俳優のセリフを覚えてしまうことがあるなどと話している様子が流された。

 その後、黒柳が「ご両親に甘えたいと思う時もありました?」と尋ねると、大鶴は「寂しいんですけど、近くにはいたんで。遠く離れてるって感じじゃないんですよね。ただとにかく忙しかったんで当時は。稽古もまあ夜10時ぐらいまでやるわけですよ。ご飯も我慢しないといけないわけですよ。ただ壁一枚挟んで命をかけたような芝居をしてますから、子供ながらに『お腹が空きました』なんて言えないわけですよ。大人がそんだけやってると我慢するかと思って」と回想した。

 「だから、料理自分でやるようになって、うまくなったんですよ。小学校5,6年の頃にはねもういっぱしのものを。揚げ物からハンバークから自分でこねて。6年生くらいには自分で洋食セットくらい作れるような感じになってましたね」と振り返った。「だから、自分で作るようになったんで、親にもぜいたくなものを勝手に作って」食べさせていたとした。

 また李さんが作る弁当については「母は弁当はダメでしたね。母が作る弁当は振動に弱くて、遠足とかに行くとグチャグチャでワケわかんなくなっちゃう。すき焼きとかも汁を抜かないんでね、もうなんかクッチャクチャになってますよ」と笑わせた。「僕はそれが嫌で、小学校3年ぐらいでよそさまのお弁当を見て、なるほど、こういう風にお弁当は仕切るのだと、ウインナーのたこ形はこういう風に切れ目を入れたらいいんだと研究してね。プラモデルやラジコンが好きだったんで、そういうのの技術を応用したら、料理なんてラジコンより簡単だなというのが分かって」と自分で作ることができるようになったとした。

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2022年4月25日のニュース