古市憲寿氏 ゼレンスキー大統領の国会演説に「山東昭子さんが台無しにしていてたなと」

[ 2022年3月24日 12:24 ]

フジテレビ社屋
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 社会学者の古市憲寿氏(37)が24日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアからの軍事侵攻を受けているウクライナのゼレンスキー大統領が23日午後6時すぎ、日本の国会でオンラインを通じて演説を行ったことに言及した。

 ゼレンスキー大統領は、ロシアを厳しく非難するとともに、日本の支援に感謝。対ロ経済制裁の在り方も高く評価した。戦禍で荒廃した国土を憂える思いが強く、復興を成し遂げた戦後日本の姿をイメージしてか「発展の歴史が著しい」とも指摘、日本の協力への期待感もにじませた。国会で海外の要人がオンラインで演説するのは初めてだった。

 古市氏は「ゼレンスキー大統領の演説って、すごい抑制が効いていて、例えば過去の日本の軍事主義の時代を糾弾するわけでもなく、現代のロシアへの憎悪をあおるわけでもなく、すごい日本の世論に配慮されたものだと思うんですね」としたうえで、「それをある種、山東昭子さんが台無しにしていてたなと思って」と指摘。その理由を「ゼレンスキー大統領のスピーチの後に“多くの人々が命を顧みず、祖国のために戦っている姿を拝見し、その勇気に感動していた”ってことを言っていて、確かに現在、ウクライナで人々が命を懸けて戦っているのはその通りなんだけど、あえてゼレンスキー大統領が触れなかったそのことに触れて、そして“勇気に感動した”っていうある種スポーツを見ているような、橋下(徹)さんの言葉でいえば演劇を見ているような、そういう言葉で応答したっていうのが、実は日本の政治家ってのは、ウクライナで今起こっていること、人々が日々命を落としている、ぎりぎりの状況で戦っているってことをすごくリアリティーを感じられていないというか」と説明。そして「だからスタンディングオベーションなんかもあらかじめ、この1分間でしますということを発表しちゃったりとか、なにか滑稽さというのを、必死なゼレンスキー大統領に対する形で、すごく日本の政治家に滑稽なものを僕は感じてしまいましたね」と自身の思いを話した。

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2022年3月24日のニュース