市川海老蔵 亡き妻麻央さんへの思い「愛の塊みたいな存在」「惜しむような考え方はもたないように」

[ 2022年2月11日 14:48 ]

市川海老蔵
Photo By スポニチ

 歌舞伎俳優、市川海老蔵(44)が11日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。2017年に乳がんで死去した妻の小林麻央さん(享年34)への思いを語った。

 司会の黒柳徹子から「悲しいでしょうけど、妻の麻央さんがお亡くなりまして。5年前に。乳がんだったんですけど。34歳。今、2人子ども残して、どんな風な思いだったんだろうってお思いになるでしょう」と振られると、海老蔵は「うーん、自分が死んでしまうとは思ってなかったと思います」と語り出した。

 だが、最期の1年になると、「よく『大丈夫だよね、大丈夫だよね』って言うことは。よく二人で歩いていたんですけど、『大丈夫だよ』としか言えないんですけど」と明かした。麻央さんを見ていて感じたことは「人の愛のカタチっていうものが。人間って肉体があって、まあ頭脳と考え方や心っていうものが俗にあると言われてますが、なんかまたもう一つ愛ってものがあるのかなっていう気がしてて」とし、「彼女は最後の方は肉体っていうことよりも愛の塊みたいな存在でした。愛がむき出しでそこにいるっていう」と表現した。

 「ああ人ってこんなことになるのか。見たことない。見たことがないものをずっと毎日見ていた。それは麗禾(れいか、市川ぼたん)や勸玄(かんげん)にもちゃんと伝えていかなきゃいけないって思ってますけどね」と2人の子どもにも感じたことを伝えていきたいとした。

 麻央さんの最期を看取ったのも海老蔵だった。舞台稽古中に容態が悪くなったと聞き、急いで家に帰ると、意識がもうろうとしている状態だったとし、「お医者さんとかいろんな人々はそんなことあるわけないって言うんですけど、その時に彼女は『愛してる』って言って息を引き取ったんですよ。これは僕にはそう聞こえたんでね。間違いないと思うんですけど。実際そういう言葉で旅立ったんですよね」と打ち明けた。

 「それまでにもいろんな話をしてくれてました。万が一何かあったときにはこう思ってる、こういう風に考えてるという話もしてくれていたので、最後はその一言を伝えてくれたのかなと」と語った海老蔵。「5年目ですけれども、まだいろいろ思う事いっぱいありますけど、時間は戻らないですから、惜しむ気持ちは山ほどあっても、惜しむような考え方はもたないようにしようと」と思いを語った。

 今の子ども2人を見たら麻央さんはどう思うかと聞かれると、「ちょっと心配なんじゃないですかね」と苦笑。生前の麻央さんは「ご飯を食べましょう」ではなく、「ご飯食うぞ」などと言う海老蔵の言葉を子供たちがマネするようになることを心配、「あなたのしゃべり方をマネするんだから気を付けて」と言われていたとし、「今は本当にいないので、気を付けようがない部分もあったりして。そういうことが多々ありまして。不安要素がいっぱいあるんじゃないでしょうか」。勸玄君は大丈夫と言われても「僕に似ない方がいい。まあいろいろと」と語った。

続きを表示

2022年2月11日のニュース