河内家菊水丸 コロナ禍以降初の盆踊りに出演「笑顔で踊れることを夢見て」 25年大阪・関西万博へ再出発

[ 2021年12月29日 18:01 ]

大阪市内のホテルで和太鼓の三条史郎(左)、ギターの石田雄一(右)と河内音頭を披露した河内家菊水丸
Photo By スポニチ

 伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(58)が29日、大阪市内のホテルでダンス教育振興連盟主催「大阪盆踊り祭り」に出演し、滋賀県が本拠地の江州音頭などと共演した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け2年連続、盆踊りツアーを中止。京都府内の神社での神事に出演したことはあったが、先祖供養を由来とする盆踊りへの出演はコロナ禍以降初めてだった。

 「こうした場が20、21年と2年間、もうないと思っていたら(21年も)押し迫って実現できたことをうれしく思います」。2部公演、約300人の来場者へ舞台から感謝を伝えると、「来年こそ盆踊りが実現できますように」「笑顔で踊れることを夢見て」と河内音頭を歌い上げた。

 公演は春先から準備を進めたがデルタ株に続き、オミクロン株がまん延の兆候を見せたこともあり、準備期間2週間の急ごしらえで実現した。

 「本当は屋外、大阪城公園でやりたいところですが、雨が降れば雪も降る。天井が高く、換気設備の整ったところということで、滑り込みで実施することになりました。とにかく、やることに意義があると思います」

 菊水丸は25年大阪・関西万博での盆踊り大会の実現を芸能活動の大きな目標とする。昨夏には万博会場で歌う「大阪コロナワクチン開発完成物語」の歌詞を本紙に一部披露。招致決定前、幼なじみの松井一郎・大阪府知事(現市長)から制作依頼を受けていた。

 「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマの万博。感染者数の変動はあれ、新たな変異株の出現が警戒される日常は今後も続く。大阪発のワクチン完成への期待を歌詞に込めた「大阪コロナワクチン開発完成物語」を万博会場で歌う日へ向け、再スタートを切った。

続きを表示

2021年12月29日のニュース