橋下徹氏 「法律違反」「国会議員がちゃんとルールを」オミクロン株濃厚接触者の指定施設14日間待機

[ 2021年12月23日 11:04 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
Photo By スポニチ

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が23日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。厚生労働省と大阪府が22日、海外への渡航歴がない大阪府の教員とその家族、計3人が新型コロナウイルスのオミクロン株に感染したのを確認したと発表したことに言及した。

 国内で市中感染が報告されるのは初めてで、岸田文雄首相は「国として市中感染の事例として受け止め、対策を徹底する」と記者団に述べた。現在は、感染経路を特定し拡大のペースを遅らせるため、新型コロナの新規感染者全員を対象に、オミクロン株感染を確定するウイルスのゲノム(全遺伝情報)解析。また、濃厚接触者にも指定の施設で14日間の待機を要請している。だが、この先の感染拡大は避けられないとみられ、病床確保や自宅などでの健康観察の体制強化が急務とされる。

 橋下氏は、政府の水際対策に「検疫法を読んでも、16条の2というところをどう読んでも濃厚接触者を宿泊施設で待機させることはできません。自宅までなんですよ。宿泊施設に待機させることができるのは患者ないし、疑似症患者といいまして臨床的に症状が出ている人だけなんです。これ法律違反です」と指摘。その上で「ただ僕は一定待機させることは必要だと思うんですが、そうれあれば、国会議員がちゃんとルールをつくっておくべきですよ。本当に日本はいざという時に法律を無視して無視して無視してやっていくような国になってしまってます」とした。

 そして「実際の問題として市中感染は絶対にあるわけですから、これから広がってくるわけですから、これは専門家の皆さんにもしっかり発信していただきたいなと思うのは、入院の必要性のある患者だけを入院させる。軽症、無症状でなんとか開業医の皆さんの方でカバーできるところは、自宅ないし宿泊施設の方で頑張ってもらうってことを明確化しないとまた医療態勢のひっ迫化になります」と言い、「とにかくちょっとでも何かがあれば全部入院させた方がいいんだという風潮を止めないとまた医療ひっ迫になってしまうと思います」と自身の考えを述べた。

続きを表示

2021年12月23日のニュース