古市憲寿氏 皇位継承策先送りに「多くの人は時代の流れに合わせて女系もいいんじゃないかなって」

[ 2021年12月23日 10:29 ]

フジテレビ社屋
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 社会学者の古市憲寿氏(36)が23日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。安定的な皇位継承策を検討する政府の有識者会議(座長・清家篤元慶応義塾長)が22日、国会が求めた女性・女系天皇の是非など皇位継承に関する方策に関し「将来議論を深めていくべきだ」として先送りする報告書をまとめ、岸田文雄首相に提出したことに言及した。

 報告書は代わりに「皇族数確保が喫緊の課題」とし(1)女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持することとする(2)皇族には認められていない養子縁組を可能とし、皇統に属する男系男子を皇族とする―との皇族数確保策2案を提起した。

 MCの谷原章介に「古市さんこれ、皇室はどうあるべきなのか。皇室はただあればいいのか。ここは議論の点にもなってきそうですよね」と聞かれた古市氏は「やっぱり男系にこだわればこだわり過ぎるほど、実は天皇制が終わるかも知れないっていう、だから極端に男系にこだわる方と議論したことがあるんですけど、その人は男系が維持できないんだったら天皇制が維持できなくてもいいって言ってたんですね。それはさすがに極端過ぎるっていうか、たぶん日本に住む人の多くっていうのは時代の流れに合わせて女系もいいんじゃないかなって思っていると思う」と自身の考えを話した。

 そして「実際に古代までさかのぼってみても、例えば男系とは言うんだけれども、5代さかのぼらないと天皇に行きつかないっていう、10親等も離れて皇位継承したという事例もあるんですね」と説明。「10親等で考えたら、例えば愛子さまと10親等離れたくらいの方と結婚しても一応伝統的にも男系ということになるんですよ。なんだけれど、こういう議論をすればするほどすごいグロテスクと思っちゃうというか、本当に本人でない第三者が誰と誰が結婚すればいいかってことを決めるってすごい現代の感覚からすると気持ち悪いって思っちゃいますね」と言い、「だから本来は別にこういう男系とか女系とかっていう議論関係なしに皇室にいる人たちが自由に相手を選べるような、われわれと同じような状況になればいいなってすごい思うんですよね」と自身の思いを述べた。

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2021年12月23日のニュース