作詞家・里村龍一さん死去 72歳 細川たかしの「望郷じょんから」など作詞

[ 2021年10月7日 05:30 ]

亡くなった里村龍一さん
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 細川たかしの「望郷じょんから」や千昌夫の「望郷酒場」などで知られる作詞家の里村龍一(さとむら・りゅういち、本名鈴木政市=すずき・まさいち)さんが5日午後1時39分、アルコール性肝硬変のため都内の自宅で死去した。72歳。北海道出身。通夜は14日午後6時、葬儀・告別式は15日午前10時半から、いずれも東京都中央区築地3の15の1、築地本願寺=(電)03(3541)1131=で。喪主は妻綾子(あやこ)さん。

 ここ半年は寝たきりの状態で、綾子さんや娘にみとられて静かに息を引き取った。亡くなる1時間ほど前に里村さんを見舞った作曲家の岡千秋氏(70)は「声を掛けても返事はないが、耳だけは聞こえていた。“元気になったら酒を飲みに行こうな”と話しかけたら涙を流していた」と明かした。

 里村さんは中学を卒業後、漁師をしていた一方で、作詞に興味を持っていた。週刊誌に出ていた「森進一の新曲歌詞募集」を見て応募し優勝。作曲家の故猪俣公章さんに声を掛けられ上京した。

 酒好きで知られ、香西かおりの88年のデビュー曲「雨酒場」など、酒をテーマにした歌が人気を集めた。85年には「望郷じょんから」で日本作詩大賞、日本レコード大賞金賞を受賞。12~13年には日本作詩家協会の会長を務めた。

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2021年10月7日のニュース