小倉智昭氏 肺にがん転移も「復活」への思い強く 抗がん剤で「完治を目指す」

[ 2021年10月4日 05:33 ]

肺にがんが転移した小倉智昭氏は手術せず抗がん剤治療で完治を目指す
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 2018年に膀胱(ぼうこう)がんの手術を受けたキャスターの小倉智昭氏(74)が3日、肺にがんが転移したことを明らかにした。6日から入院し抗がん剤治療で完治を目指す。当面休養することになるが、復帰への思いは強く、本紙に寄せた直筆コメントで「テレビ、ラジオもまだやれる」「小倉節復活の際には是非御協力下さい」と再起を誓った。

 22年間、総合司会を務めたフジテレビの情報番組「とくダネ!」が3月末に終了してから半年。この間、小倉氏はテレビやラジオ番組に積極的に出演し、夏には同局の「東京五輪 情報スペシャルキャスター」を務めた。芸能活動以外の拠点となる会社も新たに立ち上げるなど、精力的に仕事に取り組んでいた。

 そんな中で再び見つかった病魔に「やり残した事に取り組もうと再スタートした矢先ですが、しばらくお休みをいただくことになりました」と悔しさをにじませた。復帰への思いは強く「新会社を立ち上げたばかりですし、テレビ、ラジオもまだやれると思っています。小倉節復活の際には是非御協力下さい」と呼び掛け「皆さんもコロナに負けずお元気で!!」と力強くつづった。

 がん転移が明らかになったのは9月下旬。体調に異変はなかったが定期健診で異常が見つかり、詳しい検査を行った結果、ステージ4のがんと診断されたという。同25日に放送されたフジテレビ「小倉ベース」の収録時には転移が分かっていたが、普段通りの明るい本音トークを展開した。

 今後は6日に入院し手術は受けず、抗がん剤治療で完治を目指す。10月いっぱい入院し、11月はリハビリと療養期間に充てる予定。医師からは「集中的な抗がん剤治療を受ければ必ず良くなる」と言われているという。

 小倉氏は16年5月に膀胱がんを公表。医師の勧めで、18年11月に膀胱の全摘手術を受けた。闘病やリハビリの様子を積極的に明らかにし、復帰後は自身の腸で作った代用膀胱での生活を隠すことなく伝えるなど、病気や体調を周囲に理解してもらうことの大切さを訴えてきた。

 4日には文化放送「くにまるジャパン 極」(月~金曜前9・00)に「とくダネ!」で長年共演した笠井信輔アナウンサー(58)とともに出演する。19年に血液のがんと言われる悪性リンパ腫が判明し闘病の末に復帰を果たした笠井アナを前に、小倉氏が心境や決意をどう語るのか。やりとりが注目される。

 ◇小倉 智昭(おぐら・ともあき)1947年(昭22)5月25日生まれ、秋田県出身の74歳。独協大卒業後、70年に東京12チャンネル(現テレビ東京)入社。競馬実況で活躍し、故大橋巨泉さんの勧めで76年にフリー転身。TBS「世界まるごとHOWマッチ」のナレーションで注目され、99年からフジテレビ「とくダネ!」の総合司会を担当。高校時代は陸上部に所属。趣味はゴルフなど。血液型B。

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