「北斗の拳」ザコの思い乗せた命懸けナレーション「『死んで下さい』と言われ…」

[ 2021年9月9日 13:03 ]

 人気アニメ「北斗の拳」の予告ナレーションなどで知られる声優・千葉繁(67)が9日、文化放送「くにまるジャパン 極」(月~金曜前9・00)にゲスト出演し、同作の収録時の命懸けのエピソードを披露した。

 番組では今週、「私たちはその声で育ったんだ!!くにまるジャパン極 レジェンド声優ウイーク」と称し、懐かしアニメ、人気アニメに出演した声優たちが日替わりゲストで登場。千葉は一躍、話題になった「北斗の拳」のハイテンションなナレーションについて振り返った。

 当初、予告は声優陣が持ち回りでやっていたという。「『千葉さんお願いします』と言われた時に、その週だけだと思ったんです。ところが、次の週も次の週も来るんで、『えっ?全部俺がやるんだ』と」。千葉は「ひでぶ!」「あべし!」など奇抜なせりふで知られる、作品のザコ敵の断末魔の叫びを担当しており、「だんだんザコたちの気持ち乗り移ったのか、テンションが上がってきちゃって、毎週倒れてたんですよ。脳振とうですね」と打ち明けた。

 テンションを最高潮に高めて絶叫に近い叫び声を上げるため、脳への影響がすさまじかったそうで、「脳圧が上がっちゃうわけですよね。いきなり5速に入るわけですよ。普通、車はローからセコンド、サードでトップに行くじゃないですか?いきなりトップギアに入れるわけだから、脳圧が一気に上がる」と説明。「それくらいやらないと、ザコたちの思いを伝えられないなと思って」と、ザコたちの“供養”も込めた思いを口にした。

 話題になるのとは対照的に、体には大きな負担がかかっていたそうで、「このまま行ったら死ぬなと思って、『テーストを変えてみたい』と」プロデューサーに相談。講談調に変えてみたが、視聴者から抗議の投書が殺到したという。「『見て下さっている方たちの意見だから、応えてあげないと』ということで、『じゃあもう1回、テーストを戻して下さい』とプロデューサーに言われて。『千葉さん、死んで下さい』と言われて」。その声に応え、絶叫調に戻したことを明かした。

 当時、収録していたのは、1日に3作品というハードスケジュールだった。「『北斗の拳』の仕事をやった後に、『(ハイスクール!)奇面組』をやってたんですよ。同じ日ですよ?午前中は違う番組で、日に3本やってたんですよ、アニメ」。「北斗の拳」で絶叫した後、別のスタジオに移動して「-奇面組」で主人公・一堂零のおちゃらけ調の声を収録。その落差の大きさに、「もう人生、やけくそですよね」と笑って振り返っていた。

 千葉は上京して工場勤務、スタントマン、ロマンポルノ俳優など紆余曲折の半生を振り返り、肝心の声優にまつわる話が時間切れに。「(すべて話すには)8時間くらいないとダメだと思う」と笑った。すると、パーソナリティーのフリーアナウンサー野村邦丸(64)は、千葉に今後の再出演を打診し、「さあ、脳振とう男のその後はどうなるのか!?」と締めくくった。

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