三鴨広繁教授「医療従事者を中心にブレークスルー感染が多い…ワクチン接種してもマスクは外せない」

[ 2021年9月2日 16:23 ]

三鴨広繁氏
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 プロ野球とJリーグの新型コロナウイルス対策専門家チームのアドバイザーで愛知医大感染症科教授の三鴨広繁氏が2日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に出演。同日の東京都の新型コロナウイルスのモニタリング会議で、「検査を迅速に受けられないことにより、さらに多数の感染者が潜在している可能性がある」と報告されたことについて言及した。

 司会の石井亮次アナウンサー(44)から「東京都の検査数なんですが、かつては2万5000とかやっていた。それがここんとこ少なくなっているというようなことも含めてかなと思うんですけど、どうしてこれ、検査を迅速に受けられないなんてことになるんですか?」と聞かれた三鴨氏は「いろいろな問題があると思うんですが、1つは保健所が病床の管理、コントロールでひっ迫しているので、いわゆる濃厚接触者を積極的に調べるという活動が十分にできていないということも大きく関係しています」と指摘。

 その上で「私が最も大事だと思うのは、実は今ワクチンを接種しても、ブレークスルー感染するというのがわれわれ医療従事者で結構多いんですね。私は4月上旬が2回目の接種だったのですが、研究で自分の抗体を測定していますが、だんだん下がってきています」と言い、「3回目の接種を受けられればいいなと個人的には思っているんですが、医療従事者を中心にブレークスルー感染が多いというのは、抗体が下がってきていることが関係しているし、だからワクチンを接種してマスクを外してそろそろ活動したいなと思われるかも知れませんが、ワクチン接種してもマスクは外せないというのが現状だと思います」と強調した。

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2021年9月2日のニュース