自転車女子オムニアム銀 梶原支えた“神サドル”、お店で買える!メダリスト気分

[ 2021年8月9日 05:30 ]

自転車女子オムニアムで銀メダルを獲得した梶原(AP)
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 東京五輪自転車トラック女子オムニアムで8日に銀メダルを獲得した梶原悠未(24)。1日で4種目を走る「トラック競技の鉄人レース」に臨んだ彼女を支えたのは“ニューサドル”だった。

 梶原が使用したサドルは、米スポーツ自転車ブランド「スペシャライズド」製の「PHENOM(フェノム)」。同社の日本法人「スペシャライズド・ジャパン」と1月にロードバイクアンバサダー契約を結び、本番に向けてサドルの提供を受けた。男性用のタイプも含めて20種類以上を用意。梶原の左右の座骨結節(尻の骨のとがった部分)の幅を測定し、フィットするものを選んだ。

 その効果について、広報担当者は「正座したままの姿勢を長くは保てませんよね。これと同じ考え方で、サドルが合わないとレース中に血流が悪くなり、走行姿勢の乱れにつながる」と説明。サドルを最適化したことで血流の悪さを改善し「無駄な体力消耗の防止につながる」という。

 梶原の銀メダルを支えたサドルは市販されており、広報担当者は「一般の方も同じものを使うことができます」とアピール。メダリスト気分でサイクリングを楽しむこともできそうだ。

 《通った水泳教室も歓喜》梶原が小学生から高校1年まで通った水泳教室「ロンドスクールMAX成増」の米山聡さん(62)が快挙を祝福した。中学3年の秋から高1で本格的に自転車競技を始める直前まで梶原を担当。「自己主張の強い子ではなかったから、直接“自転車をやります”って言いに来たときは驚いた」と振り返る。「辞めるのはもったいないと思ったけど、自転車で五輪に出て銀メダル。こんなにうれしいことはないですね」と喜んだ。

 《「ご褒美パンケーキ」楽しみ》梶原が五輪後に楽しみにしているのが「ご褒美パンケーキ」だ。筑波大時代から試合後などに足しげく通うのが、キャンパスに近いパンケーキ店「トタンコットンカフェ」(茨城県つくば市)。店主の高木かん奈さん(34)によると、期間限定メニューに目がなく、特にイチゴのパンケーキが好物。五輪前には梶原から「ご褒美パンケーキ食べに行きます!」と連絡があったという。高木さんは「(次に来店した際には)もう無限に食べ放題をさせてあげたい」と銀メダリストとの再会を楽しみにした。

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