小倉智昭 2度目の聖火ランナーで夢かなった!“最終走者”として聖火皿に点火

[ 2021年7月13日 05:30 ]

聖火を高々と上げてポーズをとる小倉智昭 (撮影・光山 貴大)
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 キャスターの小倉智昭(74)が12日、東京都立川市で行われた東京五輪の聖火イベントに出席した。新型コロナウイルスの感染拡大のため、島しょ部を除く都内は公道の走行を中止とし、トーチキスのみで聖火をつないだ。この日は東京4日目で、小倉は“最終走者”として、聖火皿に点火すると「神聖な聖火をつなげて幸せ。走れなかったけど、和やかな空気の中でできた」と喜んだ。

 聖火への思いは人一倍だ。学生時代は、陸上100メートル走で10秒9の記録を持つアスリート。高校2年だった前回1964年の東京五輪も聖火リレーの走者を務め、今回は2回目だ。当時は府中市の国道20号を走ったが、「副走者」で火の付いたトーチを持てなかったという。「今回は聖火のともったトーチを持てて良かった。走れなかったけどね」と苦笑いしつつも、声は充実感で満ちていた。

 五輪にはフジテレビ「とくダネ!」キャスターとして深く関わってきた。夏は2000年シドニー五輪以降の全5大会、冬も3大会で現地取材し、選手や会場の生の声を多く届けてきた。04年アテネ五輪では日本人選手の金メダル16個全てを生で目撃し「勝利を呼ぶ男」と呼ばれた。今大会は「フジテレビで五輪キャスターとして取材、あるいは番組出演する」と明言した。

 楽しみだった地元五輪が無観客となったことに無念は隠せない。開会式は、数百万円をかけて食事などとセットの高級チケット「ホスピタリティパッケージ」を購入していたが観戦中止となり「本当に残念。楽しみにしてたんだけど…」とガッカリ。返金はされるが、手数料などで約1割引かれるという。

 それでも「国民も国も一丸となり、世界から集まる選手たちを応援してあげると良いと思う」とアスリート第一の姿勢を強調。「コロナ禍を乗り越えて五輪をできれば、形に残るレガシーより将来の日本のプラスになることが多いと思う」と前向きだ。

 注目競技を幾つも挙げたが、やはり気になるのは陸上競技。中でも400メートルリレーのメンバーに気をもみ「直前までハラハラすると思う。特にサニブラウンの使い方は悩むだろう」と熱戦が待ち切れない様子だった。

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2021年7月13日のニュース