二階堂ふみ 「エール」歌唱シーン秘話 介護していたフェレットとの別れ ラストシーンのため1カ月絶食も

[ 2021年7月10日 11:22 ]

二階堂ふみ
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 女優の二階堂ふみ(26)が10日放送のTBS「A-Studio+」(金曜後11・00)にゲスト出演。ヒロインを演じた連続テレビ小説「エール」(20年前期)での撮影秘話を明かした。

 「エール」は2802人からオーディションでヒロインを勝ち取った。そもそも「沖縄の祖母が歌を聞いた時とか、きれいなものを見た時とか、すごくうれしそうな顔をしていて、きっと何かそういう気持ちになってくださる方がたくさんいるかもしれないっていうところで参加させていただいた」と祖母への思いからオーディションに参加したといい、「おばあちゃん、世界で一番好きなので、(演じられて)うれしかったです」と満面の笑みを浮かべた。

 同作では歌唱シーンも話題に。「なんでこんなに歌えば歌うほど、歌えないんだろうって。なんでなんだろうって自己嫌悪に(陥った)。昔の発声だったり、クラシックの基礎的なところも含めて、練習させていただきました。(プレッシャーで)逃げたい…ともやっぱり思いました」と回顧。発表会で「蒼き空へ」を歌唱するシーンではプライベートでも大きな変化もあった。「自分が大好きな歌、夢と決別するというシーンを撮る週だったんですけど、自分がずっと介護をしていたフェレットが亡くなったんですよね。我慢できなくなっちゃうことが何回もあって、毎日、泣きそうで、でも、泣いてしまうと歌は歌えないし、『うわーっ』てなってたんですけど、先生が優しく見守ってくださっていて、ひとつひとつの言葉を大事に、その気持ちを大事にしながらって言ってくださった」と歌唱指導の先生に感謝した。

 二階堂の成長とともに、歌唱シーンも増えていったといい、「そのたびに現場で『あー!』ってなってました。台本いただいて、『また歌ってる!怖い!』って言いながら…」と苦笑。最終回では、NHKホールで「長崎の鐘」を熱唱したことでも注目を集めたが「緊張しました。でも、楽しかったです、やっぱり知らないことだらけだし、この現場に行きたい!と思って入らせていただいたので」と充実の表情を浮かべた。

 ドラマのラストは病に倒れ、ベットで最期を迎えるというもの。「最後のシーンはかなりやせている、病気になっているシーンだったので、その1カ月ぐらいに絶食して、(体重は)かなり落としていた」と告白。撮影修了後はNHK内の喫茶店の揚げパンを食べたいと話していたそうで、アップ時には総合演出から差し入れが。「いっつも楽しみにしていて、1カ月ぐらいは無しにしていたので、4つも5つも買ってきてくれて…。『いいんですか!』って。いきなり食べちゃいけないのに、我慢できなくてバーッて食べちゃって」と苦笑。「揚げパンを食べて、『アップだから何でも食べよう』ってマネジャーさんが言ってくれて、私は『イタリアンのスパゲティーが食べたい!』って行って、勢いよく食べてたら、急にハッ!って(食べられなく)なって…。『次の日とかもこのまま食べられなかったらどうしよう』って思ってたんですけど、次の日とかから全然普通に食べられたんで」と笑った。

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2021年7月10日のニュース