木村花さん誹謗中傷問題 BPO「放送倫理上問題あった」人権侵害は認めず

[ 2021年3月31日 05:30 ]

木村花さん
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 フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラー木村花さん(享年22)が昨年5月、視聴者から誹謗(ひぼう)中傷を受けた後に死去した問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は30日、「放送倫理上の問題があった」とする見解を発表した。理由を「番組側が花さんの精神的な健康状態に対する配慮に欠けていた」とした。一方で、人権侵害については認めなかった。フジテレビは見解を「真摯(しんし)に受け止める」とコメント。SNS上の課題には「新設した対策部門を中心に組織的に取り組む」とした。

 人権侵害の認定を求めた母・響子さんは都内で会見。「残念な結果。歯がゆく苦しい」と不満を口にした。響子さんはNPO法人「Remember HANA(リメンバーハナ)」を近く設立することも発表。誹謗中傷の被害者・加害者を減らすための活動や、子供へのSNS教育を行っていく。

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