ミス日本「ミス着物」「みどりの女神」小林優希さん2冠 タフさ身につけた「ブラジル魂」

[ 2021年3月23日 05:30 ]

第53回ミス日本コンテスト2021 ( 2021年3月22日 )

みどりの女神とミス着物のダブル受賞に驚きの表情を見せる小林優希さん(中央)(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 慶大3年の小林優希さん(21)が、世界に日本の美しさを伝える「ミス着物」と森への親しみを広める「みどりの女神」の2冠に輝いた。中学3年間を過ごしたブラジルで身につけた度胸を武器にコンテストを戦い抜いた。「ミス着物を受賞して気を抜いていました。まさかみどりの女神も頂けると思っておらず、頭が真っ白になりました」と照れ笑いを浮かべた。

 父の転勤で始まった異国での生活は、サンパウロのスラム街近く。常に危険と隣り合わせだった。移動車は防弾ガラス対応。刃物を使ったスリを恐れ、外出時はみすぼらしい服装で歩いた。「いつ何が起きてもおかしくない。そのおかげで、何があっても死なない、と強くなりました」と熱く語った。

 “運命の出会い”もあった。2014年にサッカーW杯がブラジルで開催。当時通っていた日本人学校の生徒たちと公開練習を見に行った際、GK川島永嗣(38)と交流した。背中にサインを書いてもらい、握手のときに感じた手の大きさに感動。「これが日本代表のゴールを守る手なんだ」。アスリートの魅力に気が付いた。

 あの日々が、今回の受賞につながっている。「いつ死んでも後悔しないように、常に何かに挑戦していたい」という気持ちから、SNSで偶然見つけたミス日本にエントリー。ファイナリストによる勉強会で「スポーツの魅力を伝える広告プランナーになりたい」という夢が定まった。これからコロナ下の就職活動が始まる。「ブラジル魂で、タフに乗り切っていきます!」と力を込めた。

 ◆小林 優希(こばやし・ゆうき)神奈川県出身の21歳。慶大経済学部に在学中。文化祭実行委員会の活動のほか、マーケティングを学ぶゼミやインターンなどに参加。趣味はお菓子作りで特技はピアノ。座右の銘は「どんな自分も好きであれ」。身長1メートル66。血液型B。

続きを表示

この記事のフォト

2021年3月23日のニュース