古市憲寿氏 菅首相の緊急事態宣言延長意向に「数字じゃなくて雰囲気とか何となくの世論で決まっている」

[ 2021年3月4日 09:53 ]

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 社会学者の古市憲寿氏(35)が4日、フジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。菅義偉首相が3日に埼玉、千葉、東京、神奈川の首都圏4都県に発令中の新型コロナウイルス緊急事態宣言に関し、7日の期限を2週間程度再延長する方向性を打ち出したことに言及した。

 これまで首相は7日までで全面解除する意欲を示し、1日の衆院予算委員会でも4都県の状況について「ほとんどの指標で(解除基準を)クリアしている」と前向きな考えをにじませていたが、軌道修正した形。東京都の小池百合子知事らが宣言解除に慎重姿勢を示していたことなどを考慮したとみられる。

 古市氏は、宣言解除の判断基準について「(基準を)出さないと延々と緊急事態宣言を続けることもできちゃうわけですよね。緊急事態宣言って極めて人々の生活を制限するような重い判断が今数字じゃなくて雰囲気とか何となくの世論で決まっているのがすごい怖いなって思う」と指摘。

 そして「例えば東京都に関して言えば3月3日の段階で重症者の数は52人くらい。エクモ装着は5件。もちろん重症の方は大変だと思うんですが、だから1000万都市で50件強ですよ。それで緊急事態宣言を続けるってことは、じゃあどこを目指すんですかってことが本当に分からない」とし、「だって宣言するしないのころって医療崩壊がまず言われたわけじゃないですか。でもどう考えても今の状況は医療崩壊していないのに宣言だけ続けるっていうのは、まさに世の中数字じゃなくって雰囲気だけで動こうとしているのはすごい気味の悪さを感じちゃいますね」と自身の考えを述べた。

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2021年3月4日のニュース