NHK「よるドラ」4月から月曜夜に枠移行 第1弾「きれいのくに」加藤ローサ10年ぶり地上波ドラマ

[ 2021年2月22日 16:20 ]

NHK「よるドラ」の月曜夜移行第1弾「きれいのくに」に出演する(左から)吉田羊、加藤ローサ、稲垣吾郎
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 2018年4月から土曜夜(後11・30)に放送され、昨年の「いいね!光源氏くん」などの話題作を生んだNHKの連続ドラマ枠「よるドラ」が、今年4月から月曜夜(後10・45)に枠移行。引っ越し第1弾は新進気鋭の劇作家・加藤拓也氏(27)とNHKが初タッグを組み、吉田羊、加藤ローサ(35)稲垣吾郎(47)らが出演する「きれいのくに」(4月12日スタート、月曜後10・45、全8回)に決まった。ローサの地上波ドラマ出演は11年1月期のTBS「冬のサクラ」以来10年ぶりとなる。

 気鋭のクリエイターが攻めたドラマに挑んできた「よるドラ」。「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」「腐女子、うっかりゲイに告る。」「だから私は推しました」などの作品を送り出した。

 「きれいのくに」は誰しもが抱える容姿へのコンプレックスにまつわる青春ダークファンタジー。大人のほとんどが“同じ顔”をしている国を舞台に、恋をする高校生5人を描く。出演は吉田羊、ローサ、稲垣をはじめ、蓮佛美沙子(29)平原テツ(42)小野花梨(22)橋本淳(34)ら。

 ローサは11年6月、プロサッカー選手・松井大輔(39)と結婚。同年に第1子男児、14年に第2子男児を出産した。14年、芸能活動を再開。19年には、フジテレビの動画配信サービス「FOD」オリジナル連続ドラマ「地獄のガールフレンド」に主演し、8年ぶりのドラマ復帰を果たした。

 加藤氏は13年、「劇団た組」を主宰。18年、フジテレビ「平成物語」でドラマ初脚本にして第7回市川森一脚本賞にノミネート。同年、日本テレビ「部活、好きじゃなきゃダメですか?」で連続ドラマ初脚本。19年には、日本テレビ「俺のスカート、どこ行った?」の脚本を手掛けた。

 ▼加藤拓也氏 こちら実はもともと別の物語で企画が進んでいたのですが、企画の始まりから数えると約2年ほどが経ち、なんだか別の物語な気分だねとなり、一新して立ち上がった物語でして、一新する際に提案した幾つかのプロットの中でダメだろうとは思いながら書いていた変な話が採用されまして、なんと本当にここまで来てしまいました。当時、お~まじかと思った記憶があります。

 大きな世界の事なんですけれども個人の視界に断片的にしか映らない小さなことが書けたらいいなと思いながら、書いたり撮ったりさせてもらいました。変な話を面白がって咀嚼してくれる懐の深いプロデューサーや監督たち、そして俳優たちに、これをやらせてくれるのか、やってくれるのかとお付き合いに感謝しつつ、あんまり変だと言い過ぎてもなんなのですが、変ながら『好きな人の好きな顔になりたい』を物語の中心に添えまして、変ながら、私とあなたの、分かるような分からないような気分が詰まってるんじゃないかと思いますので、皆様にも最後までどうかお付き合いいただけたらと思っております。最後まで、ちゃんと見ないと分からないぞというつもりで書きましたので!

 【あらすじ】美容師の恵理(吉田羊)と会計士の宏之(平原テツ)は40代の再婚同士の夫婦。2人で旅行に行ったり食事を楽しんだり、優雅な生活を満喫している。気になることと言えば、わずかな容姿の衰えと、最近セックスレスなこと、そして子どもを持つことを諦めたことくらい。結婚生活に不満は全くない…はずだった。しかし、謎の女(蓮佛美沙子)が宏之の前に現れ、夫婦は不可解で信じがたい出来事に遭遇する…。

 同じ高校に通う誠也(青木柚)、凜(見上愛)、れいら(岡本夏美)、貴志(山脇辰哉)、中山(秋元龍太朗)は幼なじみ。放課後にカラオケに行ったり、いつもつるんで過ごすほど仲が良いが、最近は異性や容姿を意識して、時々ちょっとぎこちない。ピアスの穴を開けたり、バイトをしたり、“パパ活”をしたり(!?)…。ごく普通の高校生だ。唯一違うのは、彼らの周囲の大人のほとんどが“同じ顔”をしている国に暮らしているということ。街を歩く大人はみんな同じ男(稲垣吾郎)と女(加藤ローサ)の顔をしている――。そんな世界で、恋をする5人。

 ある日、凜と恵理は映画館で出会い――。

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