「酒場放浪記」放送1000回 BS―TBS初の快挙!吉田類「心の密を忘れず」20周年へ意欲

[ 2021年2月22日 08:00 ]

「酒場放浪記」放送1000回スペシャルで東京・森下の名店「山利喜」を訪れた吉田類と倉本康子(C)BS―TBS
Photo By 提供写真

 イラストレーター&エッセイストの吉田類(71)が日本各地の酒場を巡るBS―TBSの看板番組「吉田類の酒場放浪記」(月曜後9・00)が22日、放送1000回を迎える。同局の番組で、放送1000回到達は史上初の快挙。“酒場詩人”と呼ばれる吉田は「コロナ禍で密を避ける生活が続いていますが、物理的な距離が心の距離感にも影響を及ぼしてきているような気がします。こんな状況下ではありますが、“心の密”を失くしてコミュニケーションは立ちいかない。これを忘れずに限られた中にあって、やれることをやり抜いていきたいですね」とライフワークへの意欲を語った。

 当初は大人の趣味を紹介する「グッドライフ」という番組の1コーナーとして、2003年9月にスタート。吉田の人柄と飲みっぷりが共感を呼び、09年4月から現在の“月曜午後9時(月9)”がレギュラー枠となった。

 「放浪1000回記念スペシャル」は、下町酒場の超名店、東京・森下(江東区)の「山利喜」へ。進行役は同局「おんな酒場放浪記」(金曜後11・00)の“酒場おんな”の1人でモデルの倉本康子(46)。ゲストは吉田と親交の深い歌人の俵万智(58)。俳優の藤原竜也(38)女優の奈緒(26)から祝福コメントが届き、番組初期の貴重映像をはじめとした名場面も振り返る。

 吉田は「“放浪1000回”はアッという間でしたね。僕自身は回数にこだわるというよりも、続けていけるだけ続けていきたいと思っていますね、ライフワークなので(笑)。でも、これだけ続けてこれたのは、見てくれる人の支持があってこそ。お酒は呑めば心がほどけて、自然体の姿を映し出す。僕が自然体で酒場を楽しんでいる姿が、見てくれている人たちにも伝わって一緒に楽しんでいただいているのだと思います」と長寿番組となった要因を分析。

 「思い出と言えばキリがないですが、特番は記憶に残りやすいですねぇ。熊野古道編(17年1月)では、本当に険しい道を歩きました。神倉神社では、源頼朝が寄進したと言われる石段がありましたが、自然石で組み上げられていて、これが本当に危ない。足をとられてしまうスタッフも続出の中で、安定した登りを見せられたのは普段からの登山のたまものですかね(笑)。あとは、昨年夏に訪れた休肝日ロケでの御岳山(東京・青梅市)。立ち寄った茶屋で、たまたま“天空のソムリエ”(と呼ばれる川崎さん)がワインを振る舞っているなんて、偶然にしても出来すぎ!」と印象に残るロケをピックアップした。

 19年に全47都道府県の酒場を制覇。今回、放送1000回の偉業を達成したが「次の目標はズバリ20周年(23年9月で丸20年)!その頃にはコロナも、もう大丈夫でしょう!そう信じて、身体を鍛え、自分の健康を保ち続けていきたいですね」と、さらなる高みを見据えた。

続きを表示

2021年2月22日のニュース