大ヒット「鬼滅の刃」 流行語大賞トップ10入り ジャンプ中野編集長が感謝「ファンの皆さまのおかげ」

[ 2020年12月1日 14:11 ]

「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(C)吾峠呼世晴 / 集英社・アニプレックス・ufotable
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 年末恒例の「2020ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)の発表・表彰式が1日、都内で行われ、大ヒットとなっている吾峠呼世晴さん作の人気漫画「鬼滅の刃」がトップテンに入った。

 この日の表彰式には「週刊少年ジャンプ」(集英社)の中野博之編集長が出席。「今週末、4日に漫画『鬼滅の刃』の最終巻、23巻が発売となるこのタイミングで受賞できたことを本当にうれしく思います」と喜んだ。

 「このような名誉をいただいたのは、吾峠先生の圧倒的な努力と思いはもちろんですが、アニメーションをはじめ、鬼滅の刃を日本中、世界中に広げるぬに手助けしていただいた関係スタッフの皆さま、そして何よりも老若男女、鬼滅の刃を読んで、見て、愛してくださった、たくさんの、たくさんのファンの皆さまのおかげだと思います」と感謝した。

 同作は、2016年2月に「週刊少年ジャンプ」での連載をスタートし、昨年にテレビアニメ化され、LiSAが歌う主題歌「紅蓮華」ともども大ヒット。人気絶頂さなかの今年5月に連載が完結した。また、10月16日に公開され、大人気の映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(監督外崎春雄)は、11月29日までの公開45日間で、興行収入が275億1000万円、観客動員は2053万人を突破。公開39日の時点で日本歴代3位だった同作は、これまで2位だった「タイタニック」(約262億円)を抜き、歴代2位に躍り出た。歴代1位の「千と千尋の神隠し」(約308億円)まで33億円に迫り、新記録更新も射程圏内に入っている。12月4日発売される最終巻となる23巻は、初版395万部発行に決定。電子版を含むコミックス累計発行部数が1億2000万部を突破することでも話題となっている。

 「2020ユーキャン新語・流行語大賞」事務局は、「ブームが下火になる気配はない」とし、「人気作ともなれば、連載が長期化しがちな少年漫画の世界で、物語をうまく畳んだ作者の潔さも注目された」と解説している。

 トップテンには、「愛の不時着」「あつ森」「アベノマスク」「アマビエ」「オンライン◯◯」「GoToキャンペーン」「ソロキャンプ」「フワちゃん」も入った。50音順で、順位はつけていない。

 ▽鬼滅の刃(きめつのやいば) 2016年2月に連載開始。大正時代が舞台のダークファンタジー。鬼に家族を殺され、妹を鬼にされた炭治郎は、妹を人間に戻すために鬼の親玉・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)を捜す旅に出る。最近は連載終了の噂が、雑誌やネットニュースでも取り上げられていた。作者の吾峠呼世晴さんは14年デビューで、今作が初連載の新人。謎に包まれた作家で性別も非公表だが、女性といわれている。

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