大阪落語祭が開幕 鶴瓶は大御所を前に「このメンバーの独演会に行ったら…他は行かなくてええ」

[ 2020年12月1日 21:38 ]

初日を迎えた「大阪落語祭」で口上を務めた(左から)桂米団治、笑福亭仁智、月亭八方、桂ざこば、桂福団治、桂文枝、桂文珍、笑福亭鶴瓶(提供・上方落語協会)
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 落語家250人が上方落語を披露する「大阪落語祭」が1日に開幕。初日公演が大阪ミナミの「大阪松竹座」で開かれ、桂福団治(80)、桂ざこば(73)、桂文枝(77)、月亭八方(72)、桂文珍(71)、笑福亭仁智(68)、笑福亭鶴瓶(68)、桂米団治(61)が口上を務めた。

 一門の枠を越えての一大イベントが実現。笑福亭鉄瓶(42)に続いて米団治、文珍、福団治がそれぞれ爆笑を誘い、その後、8人で口上。仁智が50年前に、上方の落語家が勢揃いする会に出演したエピソードを披露。「46人の噺家が出演。入門8カ月の私も松鶴師匠の後に出ました」と振り返り「明るい来年を迎えられるよう、いい1カ月にしたい」と願った。

 鶴瓶は、口上に並んだ大御所を前に「このメンバーの独演会に行ったらおもろいですよ。落語が好きになる、他は行かなくてええ」と持ち上げたが「偽物の名前で、春団治で出てる人もいるけど…」と毒舌も。文珍に窘められ「ちょっと口が滑りました」と謝罪した。文珍はコロナ禍に引っかけ「来年は桂ワクチンに改めます」とまた、笑いを誘った。口上の後は鶴瓶、文枝の2席で締めくくる豪華リレーで上方の落語ファンを盛り上げた。

 11月24日には、心斎橋角座(大阪市中央区)で、上方落語を代表する名称「桂」「林家」「笑福亭」「露の」「月亭」の5流派の実力派が「五流派彩寄席」で揃い踏みした。「大阪落語祭」は31日まで、天満天神繁昌亭、動楽亭など9会場で約100公演が開催される。

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2020年12月1日のニュース