デーモン閣下 勝武士さん訃報に「哀悼の意を心から」 高田川親方と30年来の親交

[ 2020年5月14日 09:53 ]

アーティストのデーモン閣下
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 好角家で知られるアーティストのデーモン閣下が14日、自身のブログを更新。新型コロナウイルス肺炎による多臓器不全のため、28歳で亡くなった高田川部屋所属で西三段目82枚目の勝武士幹士(しょうぶし・かんじ 本名末武清孝さん=すえたけ・きよたか)さんを追悼した。

 「まずは、大相撲・高田川部屋の力士、勝武士くん(28)が『新型コロナウイルス感染』により急逝されたことに関し、哀悼の意を心から表したい。またこの場を借りて、故人のご遺族を筆頭に、高田川親方、部屋の女将、部屋の関係者、広くは日本相撲協会の全関係者に見舞いを申したい」とつづった閣下。続けて「衝撃的なニュースであった」とし「吾輩は故人とは、それほど『ちゃんと会話を交わした』ことはなかった。ただ、高田川親方(元関脇・安芸乃島)とは30年来の親交があり、この幾年も部屋の行事にはしばしば顔を出している間柄である。きっとそんな折に故・勝武士くんと多少のコンタクトはあったのではないかと思っている」と続けた。

 「実は吾輩はきのう今日、高田川親方に今回の件で見舞いの連絡はまだ行っていない。多分、彼の性格からして『返事を送らなくては』となるであろうから。きっと今は女将さんを含めそれどころではないであろうから。報道を見るに『親方のコメント』すら出てこない状況、ということでもある」と親交がある高田川親方のショックをおもんばかった。

 「故人は大相撲入門前の恩師に『稽古熱心で何事にも一所懸命。体が小さいぶん、人の倍は稽古をしていた』とか、先代の師匠に『真面目な子。仕事に関しては無口で黙々とこなしていた』と評され、かつ『初っ切り』などの大相撲の興行(での催し)で人気者であった。八角理事長(元横綱北勝海)の協会を通してのコメントも胸に刺さるものであった。辛いね」と記した。

 「ちょっと冷静に。まず、新型コロナCOVID-19感染で大相撲力士が亡くなったのは初めてであるが、そもそも『国内で20代の死亡は年齢が明らかになっている中では初とみられる』ということも重大なポイントである。故人が糖尿病という持病を持っていたということも、吾輩は専門家ではないが、きっと関係があるのではないかと思っている」とも。「三月場所を無観客で実施したこと、五月場所は中止。七月場所に関して…について、吾輩は本日この場で言及を遠慮する」とした。

 そのうえで「さて、故人の死を無駄にしないためにも、我々はこういう事態が訪れる度に『未来に生かさねば』ならない。今回は、自分の体の(感染しているのかしていないのかは不明でも)メンテナンスだ。特に、リスクのある『何か』を持っている人は、年齢や『鍛えている』に関わらず、その注意に勤しまねばならないということ。心に刻んで明日から…今日から生きてゆかねばならぬ」と訴えた。

 勝武士さんは先月10日に陽性と判定され、同19日から集中治療室で治療を受けていた。

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2020年5月14日のニュース