女優主演賞シム・ウンギョン 言語の壁越え「夢みたい」

[ 2020年2月14日 05:30 ]

2019年(第74回)毎日映画コンクール表彰式 ( 2020年2月13日 )

女優主演賞に輝いたシム・ウンギョン(撮影・沢田 明徳)
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 ブロンズ像を手にしたシム・ウンギョン(25)は「夢みたいですねえ」と日本語で喜びを表現した。韓国でドラマの撮影中だが、合間を縫って来日し、表彰式に臨んだ。

 日本映画優秀賞も受賞した藤井道人監督(33)の「新聞記者」で見せた迫真の演技が高く評価されての受賞。大学新設計画の裏に潜む陰謀を暴こうと、エリート官僚と対峙(たいじ)する記者を気持ちを込めて演じ切った。

 パンツスーツでシックに決めたウンギョンは「日本語のイントネーションや発音などが難しかった」と現場での苦労も口にしたが、「藤井監督はじめ、この映画に関わった皆さんに助けられました」とスタッフや共演者への感謝も忘れなかった。そして「俳優としていつもいろいろ悩んでいますが、もっといい俳優になれるように謙虚に頑張ります」と約1200人の観客と映画関係者を前に誓った。

 セレモニーの前には米アカデミー賞で作品賞など4部門を制した韓国映画「パラサイト 半地下の家族」にも言及。「ポン・ジュノ監督がアジアの映画の質の高さを世界に知らしめてくれました。感謝しています。私も頑張ります」と目を輝かせた。

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2020年2月14日のニュース