仲邑菫初段“65歳差対決”悔しい敗戦も…75歳・羽根九段「読みがしっかり」と称賛

[ 2020年1月16日 17:55 ]

羽根泰正九段(右)に敗れた仲邑菫初段
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 囲碁の仲邑菫初段(10)と羽根泰正九段(75)による“65歳差対決”となる第76期本因坊戦予選Bが16日、名古屋市の日本棋院中部総本部で行われ、289手をもって終局。白番の羽根九段が5目半勝ちを収めた。仲邑初段は13日に行われた博多・カマチ杯女流オープン戦予選でも宮本千春初段(25)に敗れており、2020年初白星はならなかった。

 祖父どころか、曾祖父でもおかしくない年齢差の対局。仲邑初段はグレーのセーターに紺色のスカートと落ち着いた色の服装で現れると、堂々と碁盤を挟んで羽根九段と向き合ったが、序盤からリードを許す苦しい展開。中盤に追い上げ、午後4時58分まで対局を続けたが、最後まで逆転できず実力者の前に敗れた。

 対戦相手の羽根九段は1958年に入段。81年に九段となり、90年には初の七大タイトルを獲得した。タイトル獲得数は5。2015年には通算1200勝を達成しており「中京のダイヤモンド」の異名を取る。「中盤から力を出された。読みがしっかりしている。なかなか土俵を割らなかった」と苦戦を強いられた仲邑初段を称えていた。

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2020年1月16日のニュース