長谷川博己が語る「麒麟がくる」明智光秀像 「得体の知れなさを持ち続ける人間なのでは」

[ 2020年1月16日 17:01 ]

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」初回完成試写会に登壇した主演の長谷川博己
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 俳優の長谷川博己(42)が主演するNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(19日スタート、総合、日曜後8・00)の初回完成試写会が16日、東京・渋谷の同局で行われ、当初予定より2週間、放送開始が遅れていた大作が放送わずか3日前に報道陣にお披露目された。

 同作は昨年6月にクランクインし、既に10話を撮り終えていたが、濃姫役で出演予定だった沢尻エリカ被告(33)が同11月16日に麻薬取締法違反罪で逮捕。NHKは同21日に沢尻被告の降板を発表し、川口春奈(24)を代役として同12月から取り直しを始めたが、間に合わず、当初の予定だった5日スタートから2週間遅らせ、19日スタートとなっていた。

 試写会後の取材に参加した主演の長谷川は「いろいろありまして、ようやく皆さんの前にお届けできまして、ひとまず安どしております。それぞれの役割をスタッフ、キャスト、最大限に生かして、これから1年間やっていきたい」とコメント。

 劇中の素晴らしい美濃の景色について聞かれると「美濃には行ってなくて、岩手でやらせていただいて、その田園風景が美しくて、日が出る前にいくと、モヤがかかって大河のような感じ。本当に美しくて…。僕はこういうことをやれて幸せ。ぜひこれからいろいろなところがでてくるのでご期待ください」と答えた。

 合戦シーンの殺陣などで意識したことを「僕は人を斬る演技の時は息を止めるんです。実際に斬っている時は、ドラマや映画のようには斬ったりしないと思うが、次々斬って走っていると酸欠状態になるんです。だけど、カットされていたんですよね…。倒れそうでした」と秘話を明かす。

 初回の脚本と明智光秀像について「難しい役だなと読んだ時に思いました。いろいろな方たちが出てきてキャラが立っているが、僕は(初回は)みんなが知っている明智光秀になる前。最初のうちは、キャラの強い人たちを回していこうと思っていたが、それだけだといけない。不安な部分もあった。あえて(周囲に)けしかけたりもした。そういうのを行ったり来たりしてやっていくうちに、こういうキャラクターなのかと最近、分かってきた」と長谷川。

 「得体の知れなさを持ち続けていく人間なのではないか。それが“自分が何者なのかわからない”というセリフに通じるのではないかと思う」と自身の解釈を語った。

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2020年1月16日のニュース