迫田孝也「西郷どん」江藤新平役で出演、方言指導と二刀流の活躍
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NHK大河ドラマ「西郷どん」(日曜後8・00)で薩摩ことば指導役を務める俳優の迫田孝也(41)が、佐賀藩士の江藤新平役で作品に出演する。16年の大河「真田丸」では真田家家臣・矢沢三十郎頼幸を熱演し話題を呼んだ。今作で演じる江藤は“佐賀の七賢人”と称された幕末の志士。佐賀の乱をきっかけに命を落とすが、明治新政府では司法制度の整備に尽力した。迫田がインタビューに応じ、役柄への思いや意気込みを語った。
◆今作では薩摩ことば指導役、佐賀藩士役で出演決まり「最初は驚いた」
――鹿児島出身の迫田さんですが、佐賀藩士・江藤新平役に決まったときの感想を教えてください。
「鹿児島出身なので(演じるのは)薩摩藩士かなと勝手に思っていましたが、佐賀藩士をやることになり、初めて聞いたときは驚きました(笑い)。でも、江藤さんのことを調べれば調べるほど、僕の性格と江藤さんの性格が似ている気がしてきました。佐賀の方々の気持ちを一身に背負っている気持ちで演じています。ただ、佐賀ことばに関してはやさしい気持ちで見ていただけたらありがたいです(笑い)」
――今作では薩摩ことば指導を担当していますが、佐賀と薩摩の言葉の違いは。
「わかりやすく言うと、一音ずれるぐらいの違い。例えば『ペットボトル』を強く発音する部分が、薩摩がペットボ『ト』ルだとすると、佐賀はペットボト『ル』みたいに、一つずれるくらいの違いです」
――方言指導者から今度は役者として現場に行かれたときの感想は。
「実は、役者として初日に現場入りするまでの数日間、ことば指導で現場に入るのはやめて間隔を空けていました。その間は一緒に方言指導している俳優の田上晃吉くんにお願いしました。自分のクランクイン前日は緊張して寝られなかった。緊張して現場入りしましたが、スタッフさんたちも自然に迎え入れてくれました。役者さんたちはニヤニヤしてましたね(笑い)」
――江藤新平は西郷隆盛や大久保利通のように、誰もが知っているという人物ではありませんが、どのようにして役作りに臨みましたか。
「僕は九州出身で、江藤新平は佐賀の乱を起こした人だと知っていましたが、それぐらいしか知らなかった。大久保と敵対していた人というイメージ。史実ですと、佐賀の乱で戦況不利になり西郷に助けを求めるため鹿児島に行ったと。何を成し遂げた人物だったかは今回の役作りの勉強で知りました。調べたら凄い人だと。今の教育に通ずることをやってるんです。司法もそうですし、実は細かいこともたくさんやっていた方だった」
◆西郷役の鈴木と対峙「圧を感じた。鈴木くんの中で西郷が育ったんだなと」
――役者として見て、芝居中の鈴木亮平さんの印象はいかがでしたか。
「デカイです。体格はもちろんですが、芝居中に面と向かうと“圧”のようなものを感じました。人間的な大きさ、懐が深いなあという感じ。この1年間で、鈴木亮平くんの中で西郷隆盛が育ってきたんだなあと改めて感じました」
――瑛太さん演じる大久保利通と対立します。
「江藤からすれば大久保は因縁のある相手ですが、善と悪ではないような、なんか似ている部分があるような気がしました。現場で芝居をしていて、そういう部分を感じとることができて。やっぱり芝居って面白いなあと思いました」
――役者として現場での苦労を教えてください。
「鈴木くんの西郷吉之助や瑛太くんの大久保一蔵は1年間演じてきて人物像ができあがっている。その中に入っていって、彼らの演じるキャラクターと向き合わなければならない。これまで演じてきた時間と歴史が足りないから、いかに負けずに2人の前に立って芝居を受け止めたりぶつけたりするか。そこは難しいなと感じます」
――今作の江藤の役柄はどう解釈しましたか。
「理詰めで攻めていくイメージがありますが、最終的には乱を起こし、国を捨てて薩摩へ落ち延び、土佐まで行って捕まる。クールなだけではない部分を持ち合わせた人だと思う。自分がやりたいことを成し遂げるための凄い執念がある。話し合いの場面で、ほかの人の意見などを冷静に聞いてても、自分が本当に伝えたいところではバッと話すようなところがある。いろんな顔を持っている人だと思います」
――「真田丸」で熱演した矢沢三十郎頼幸のイメージが残っている視聴者が多いと思いますが。
「『真田丸』を終えてからすぐに薩摩ことば指導者として今作に関わっていますので、頭の中は『西郷どん』です。あまり『真田丸』には引っ張られてはいないですかね。遠藤憲一さんや村上新悟さんも『真田丸』に出演されていましたので、前室で会うと“久しぶり”と盛り上がりますが。今作で演じる江藤新平とはどういう人だったのかと、迫田を通して知っていただきたいですね」
――裏方と役者と両方経験されましたが、裏方を経験した上で今後に生かせると感じたことはありますか。
「役者をやっているときは自分の役を中心に考えていましたが、ことば指導担当として作品に携わると、全体のバランスや場面、様々な人物を見ながら、言い方やニュアンスを変えたりしました。そんな経験をしてから台本を読んだら、世界観や見え方が変わった。今回の江藤新平をやるにあたって、自分がどう演じたいかというより、この役はこの作品の中でどういう役割があるのかと考えるようになった。この場面は引いた方がいい、前に出た方がいいとか、周りの人との関係性などを以前より考えるようになりました」
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