樹木希林 西城秀樹さん悼む「実際におばあちゃんと孫のような関係でした」

[ 2018年5月20日 05:00 ]

西城さんとの思い出を語った樹木希林
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 女優の樹木希林(75)が19日、都内の自宅でスポニチ本紙の取材に応じ、急性心不全のため16日に亡くなった歌手の西城秀樹さん(享年63)について「無念だっただろうと思う」と早すぎる死を悼んだ。TBSのホームドラマ「寺内貫太郎一家」で祖母と孫役で共演。「実際におばあちゃんと孫のような関係でした」としのんだ。

 樹木は映画「モリのいる場所」の初日舞台あいさつを終え、自宅に戻ったところで取材に対応。西城さんが最愛の妻と3人の子供を残して旅立ったことに「無念だっただろうと思う。本当に思いが残ってるだろうと思う」と悔しさをにじませた。

 西城さんがアイドル歌手として引っ張りだこだった1974年に「寺内貫太郎一家」で祖母と孫役で共演。この関係はプライベートでも同様だったと明かし「だからドラマが膨らんでいったというのもありますね。とても貴重な時間を過ごさせていただきました」と振り返った。

 同作では、西城さんと父親役の小林亜星(85)との取っ組み合いのけんかシーンが名物。西城さんは突き飛ばされ腕を骨折したがギプス姿で撮影に復帰し「あんなに痛い思いをしたのに文句も言わずにやってたな…」としんみり。撮影現場では出演者の伴淳三郎さん、由利徹さん、左とん平さんが女性の話題で盛り上がっていたといい「そこに19歳の秀樹くんが交ざって、恥ずかしそうで顔を真っ赤にしてる姿が印象的でした」と話した。

 最後に会ったのは15年4月の西城さんの還暦パーティー。今月26日に東京・青山葬儀所で営まれる葬儀・告別式で弔辞を打診されたが、地方で仕事があり参列は難しいという。家族に見守られて息を引き取ったことに「若い頃に華やかなところにいた人は末路が寂しいものがあるけれど、家族に囲まれて人生を終われた。秀樹くんの人柄によるのかな」と感慨深げに語った。

 〇…映画「モリのいる場所」は画家・熊谷守一夫婦の一日を描く作品で、文学座で先輩だった山崎努(81)と夫婦役。山崎が「撮影で暑さ負けしてると励ましてくれて、立場が逆転してリードしてくれました」と感謝すると「山崎さんの奥さんを演じられて至福の時間でした」と笑顔。夫婦が長続きする秘けつを聞かれ「しゃべる資格が私には全くないんですが、夫の言葉を否定することなく、何でも“はい”と言ってみることを学びました。もう遅いんですけど」と話し笑わせた。

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2018年5月20日のニュース