役所広司、嘉納治五郎役で25年ぶり大河 クドカン作品「楽しみ」

[ 2017年11月2日 05:30 ]

大河ドラマ「いだてん」出演者発表会見で意気込みを語る役所広司
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 歌舞伎俳優の中村勘九郎(36)と俳優阿部サダヲ(47)が主演する2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」の出演者発表会見が1日、東京・渋谷の同局で行われた。俳優役所広司(61)や女優綾瀬はるか(32)らが主要な役柄で登場。94年の「花の乱」以来25年ぶり6作目の大河出演となる役所は「NHKに帰って来るのが楽しみだった」と笑顔を見せた。

 役所は「出来上がっている台本を読ませてもらった。宮藤官九郎さんの台本は本当に面白い。痛快で、展開がゴツゴツしている。こういう台本はあまり読んだことがない。演じるのが凄く楽しみ」とクドカン作品に出演する期待感を明かした。

 俳優養成所「無名塾」時代の1980年にNHK連続テレビ小説「なっちゃんの写真館」でテレビデビュー。以後「おんな太閤記」(81年)などの大河ドラマ5作品に出演してきた。

 「私はNHKのドラマで拾ってもらって、まだ役者を続けられている。またNHKに帰って来るのが楽しみでした」としみじみと語った。

 現在はTBSの連続ドラマ「陸王」に主演中。最近は映画出演が多かった中で「テレビには瞬発力の良さがある」とあらためてドラマの魅力に触れた。

 演じるのは、日本初の五輪選手となった主人公・金栗四三(中村勘九郎)の恩師で講道館柔道創始者の嘉納治五郎役。「陸王」でスポーツ用品メーカーの営業部長役のピエール瀧(50)が、「いだてん」ではマラソン用足袋を開発する足袋店店主役。一方で、役所が「陸王」で足袋製造業者社長を演じているため、会見で瀧が「初めて聞く設定じゃない」と冗談交じりに語ると、前列で聞いていた役所は楽しそうに笑った。

 撮影は来年4月にスタート。役所は「これから魅力的な俳優さんたちと長い間仕事をしていくのが楽しみです」と声を弾ませた。

 ▼いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜 脚本は宮藤官九郎。1912年のストックホルム五輪に出場したマラソン選手の金栗四三(勘九郎)、東京五輪組織委員会事務総長の田畑政治(阿部)を主人公とした物語。ストックホルム五輪から36年のベルリン五輪、そして、64年の東京五輪までの3大会を中心に激動の52年間を描く。

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