藤井聡太 6戦全勝トップに 順位戦C級2組 春から高校生「集中してやればもちろん強くなれる」

[ 2017年11月2日 21:18 ]

 史上最年少棋士・藤井聡太四段(15)が2日、大阪市内の関西将棋会館で行われた順位戦C級2組の対局で脇謙二・八段(57)を70手で下し、同クラスのトップを走る6戦全勝とした。

 現在、名古屋大教育学部付属中3年で、注目されていた進路について同付属高へ進学する意向を先月25日に表明。進路表明後に報道陣の前に姿を見せたのは今対局が初めて。

 来春からの高校生活について「3年間、将棋がうまくなるのは当然として、違うこともいろいろと吸収していきたい」と抱負。反面、進学で将棋に打ち込む時間が少なくなることも懸念されることについて「時間的制約はあると思うが、その中で集中してやればもちろん強くなれる」と言い切った。一方、これで進路の質問をされなくなるのでホッとする?には苦笑しながらも、安堵感を漂わせた。

 この日は後手番で、相掛かりの戦型からの鮮やかな攻めで快勝。前人未踏の29連勝達成時以来となる、公式戦連勝を2ケタの大台に乗せる10(未放送のテレビ対局を除く)に伸ばした。また、今年度の勝数、勝率、連勝記録、対局数の“4冠”もキープするなど再び旋風を巻き起こしつつある。

 C級2組の成績上位3人に入って来年度、同1組に昇格するためには全10対局中、悪くとも9勝1敗、できれば全勝が必要。「全勝は難しいが、そこを目指して頑張っていきたい」と力を込めた。

 藤井の成績は通算49勝6敗で50勝に王手をかけた。

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2017年11月2日のニュース