高畑淳子「退かないと…」引退考えた日々 長男騒動から1年 周囲の温かさに涙

[ 2017年10月9日 12:54 ]

女優の高畑淳子
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 女優の高畑淳子(62)が9日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月〜金曜正午)に出演。昨年8月に長男・高畑裕太(23)が強姦(ごうかん)致傷容疑で逮捕(不起訴処分)されてからの1年を、時折涙を見せながら振り返った。

 4日に開幕した主演舞台「土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯」でNHKの連続テレビ小説「あさが来た」(平成27年)のモデルにもなった女性実業家、広岡浅子を演じている高畑。昨年の騒動もあり「私にできるんだろうか。私でいいのだろうかと思いました」と出演するか逡巡した時期もあったという。それでも、本来共演する予定だった女優・藤山直美(58)が乳がんの治療のために降板。演目が急きょ変更になった背景もあり「四の五の言ってられない。とにかくやらなきゃ」と意を決したと明かした。

 騒動直後は仕事も多くできない状態。「退かないといけないと思った」と引退を考えたこともあった。東京・代々木公園でスロージョギングを日課にしていたといい「月や雲を見ながらいろいろなことを考えました。過去には戻れないから先を見て行くしかない、現在と未来しかないと。原っぱで寝っ転がりながら空を見ていました」と振り返った。

 今年2月に現在の住まいに引っ越したが、地元の住人が拒絶しているとの報道に触れ、涙する場面も。実際には、引っ越しのあいさつに出向くと「記事には出ていますが、そんなことは絶対にないですから」と声をかけてもらったといい「本当に涙が出ました。ゴミ出しの時も声を掛けてくださって。ありがたいです」と言葉を詰まらせた。

 司会の黒柳徹子(84)は、子育てに奮闘しながら仕事をしている高畑の姿を知っており「なかなか大変なんだろうと(思ってました)。それでも女優を続けているには、大変な姿を見せたいってことなんですよね」と気遣った。先輩のこの言葉には「一番それはあります」と話して、再び目を潤ませていた。

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2017年10月9日のニュース