TBS 世界初“砂漠の国”スーダンの絶景サンゴ礁&ジュゴンの湾をテレビ撮影

[ 2017年10月9日 04:00 ]

世界初のテレビ撮影となったスーダンのドゥンゴナブ湾
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 TBSの長寿番組「世界遺産」(日曜後6・00)が世界で初めて“砂漠の国”スーダンに広がる美しいサンゴ礁の様子をテレビ撮影することに成功した。砂漠に囲まれた透明度の高い海を、空から、そして海中からカメラに収めた。世界初の絶景映像は15日に放送される。

 昨年、世界遺産に登録されたばかりの「サンガネブ海洋国立公園」と「ドゥンゴナブ湾」を番組は取材。「サンガネブ海洋国立公園」は、紅海で唯一の環礁で透明な海には固有種が多く、独特な生態系が生まれていた。砂漠の入り江にある自然が作った島にある建物はすべてサンゴを切り出した石材で作られている。この場所のサンゴ礁の様子をテレビ撮影したのは世界で初めてだ。

 「ドゥンゴナブ湾」の取材も世界初となった。“ドゥンゴナブ”とは、アラビア語で「ジュゴンのいる場所」という意味。水中カメラマンがジュゴンを追跡すると、さらに、マンタなど貴重な生き物に加え多くの固有種の様子を撮影できたという。

 番組ディレクターの石渡哲也氏は「情報が少ない中、シーズンオフの8月に取材を敢行。8月はスーダンが一番暑い時期で、最高気温が50度、海水温も32度という灼熱の国でした。砂漠に囲まれた『ドゥンゴナブ湾』では、砂漠の湿地に出来たマングローブ林に、ラクダの群れがいました」と取材を振り返り、「これまでいろいろな国や地域に行きましたが、砂漠とマングローブとラクダ。この取り合わせは滅多に見ることができない不思議な光景でした。日本では南スーダンのイメージが強いですが、ポートスーダンは治安が良く、人々もシャイで素朴な感じでした」と見どころを語った。

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