三喬、七代目笑福亭松喬襲名 文枝エール「プレッシャーはねのけて」

[ 2017年10月9日 05:30 ]

古典落語「初天神」を披露する七代目笑福亭松喬(松竹芸能提供)
Photo By 共同

 落語家の笑福亭三喬(56)が8日、上方屈指の本格派として知られた師匠の名跡を継いで七代目笑福亭松喬を襲名し、大阪松竹座で襲名披露公演を開いた。昼夜2公演で1090席はそれぞれ満席。昼の部は5月末に塞栓性脳梗塞などを発症し、リハビリ中の桂ざこば(70)が口上に登場し「まだ、祝儀を渡してないけど」と会場の笑いを誘った。

 夜の部は上方落語協会会長の桂文枝(74)、桂南光(65)らが集い、文枝も大名跡を継いだことから「師匠の名前を継ぐプレッシャーをはねのけて頑張って」とエール。南光は「彼は松喬を継ぐべき人間。うれしかった」と襲名を喜びながら「マジメ過ぎる。女遊びのひとつでもして…」と助言すると客席は爆笑。隣は昨年女性問題が取り沙汰された文枝。南光は謝罪しつつ「分からんことがあったら、会長にお願いしたら」とまた、笑いを誘った。

 高座の松喬は「師匠の名前を継ぐことは、一落語家として限りない喜びです」と感無量の面持ちで、「目指してきた噺(はなし)」とする師匠の十八番「三十石船」を披露した。

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2017年10月9日のニュース