半崎美子 台湾でも「賣場歌姫」日本語詞で熱唱 アンコールも

[ 2017年9月3日 05:30 ]

台湾のショッピングモールで歌う半崎美子
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 「ショッピングモールの女王」の異名を取るシンガー・ソングライターの半崎美子(36)が1、2の両日、台湾でデビュー記念キャンペーンを行った。

 13年から日本国内の延べ200カ所以上のショッピングモールを回って、自作の曲を披露し続ける異色の歌手。繊細な歌声と日常生活に寄り添う曲が評判となり、レコード会社5社が争奪戦を展開し今年4月にメジャーデビューした。

 台湾では、7月に現地テレビ局が「賣場歌姫」として特集を放送。これをきっかけに、8月にメジャーデビューアルバム「うた弁」が台湾でも発売されている。

 マイクを握ったのは、台湾最大級のショッピングモール「三井アウトレットパーク台湾林口」(新北市)。中央広場で歌い始めると、最初は10人ほどだった聴衆が徐々に増え始め、4曲を歌い終えた時には100人以上に膨れあがった。日本語の歌にもかかわらず、足を止め、聴き入る人の姿が目立った。

 アンコールまで起こる盛況ぶりに「歌の力は海を越え、言葉も越えるんですね。人生初の台湾ライブ。皆さんのおかげで思い出の一日になりました」と涙。

 台湾ではショッピングモールを主戦場とする歌手はいないが、現地レコード会社は「半崎流に任せたい」。台北市内ではCDショップを回って宣伝協力を呼び掛けた。

 台湾では今後、ショッピングモールが増える見込みで「血が騒ぎます。日本みたいにモールツアーをやって、一から開拓していきたい」と意気込んだ。

 ◆半崎 美子(はんざき・よしこ)1980年(昭55)12月13日、北海道生まれの36歳。大学中退後に上京し、17年間、インディーズで活動。昨年10月には東京・赤坂ブリッツ公演を開催。「うた弁」に収録した「サクラ〜卒業できなかった君へ〜」は「桜ソング」として全国のラジオ15局でオンエアされた。

 《インディーズ時代の楽曲話題》台湾では半崎がインディーズ時代の15年に発売した「明日へ向かう人」が話題だ。幼い子を事故で亡くした家族とショッピングモールで出会い、その家族を励まそうと作った歌。7月の特集でこのエピソードが取り上げられると、2年前に8歳の娘を亡くしたという台湾の夫婦から自身のSNSにコンタクトがあった。1日に対面し、女性は「歌を聴いて少しずつ前を向いていけるようになった」と感謝。半崎は11月に都内で行う公演に夫婦を招待した。

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