テレ朝 前ドラマ制作部長を経費不正使用で降格 計605件、559万円

[ 2017年3月28日 14:55 ]

 テレビ朝日は28日、同局の前総合編成局ドラマ制作部長(57)が会社経費を不適切に使用したとして、懲戒処分としたと発表した。

 前ドラマ制作部長は2010年4月からこれまでに、個人的な会食等で計605件、559万円余りの会社宛の領収書を得て、会社から払い戻しを受けていたという。こうした不適切な行為等について、「不適切な会社経費の使用があったこと、会社の信用を傷つけたこと」を処分理由とし、同局は3月21日付で懲戒処分で降格にしたという。

 前ドラマ制作部長は部長職を解任され、管理監督者にあたる総合編成局長に対しても、管理監督責任を問い、同日付でけん責処分を行ったという。今回の降格処分は懲戒解雇、諭旨退職に次ぐ、厳しい処分という。

 同局は「不適切に使用された会社費用の全額の返済を受けております。今後、再発防止策を徹底するとともに、信用回復に努力してまいります」とし、「会社経費の不適切な使用など会社に損害を与える行為がなされたことは、非常に遺憾です。視聴者、関係者の皆様におわびいたします」とコメントを発表した。担当の藤ノ木正哉専務は発覚の経緯については「週刊誌の報道によるもの」とし、「それを受けて、本人のヒアリングを受け、今回の報告となりました」と説明。刑事告訴については「全額返金されているため、現状では考えていない」とした。

 今後の番組制作への影響について、藤ノ木専務は「ない」とし、早河洋会長兼CEOは「彼自身が相棒とかドクターXを制作したことはない。ドラマ全体を管轄していた、そういう立場だった」と補足した。

続きを表示

2017年3月28日のニュース